「エリア」とピヨピヨ保育園

 ビリー・ジョエルを聴き、宝くじを買ったことが意外だったというコメントを頂戴いたしました。そうかもしれませんが、時々それも素直な自分だなと思うのです。
 アメリカンポップスのCDは買ったことがないしyoutube程度で充分なのですが、土曜日の夜にバーのカウンター席に座りジョンの作ったジントニック片手に気が利いた音楽をピアノマンにリクエストしたい感覚はあると思う。
 名曲喫茶フルトヴェングラーヒンデミットを聴きながら眉間に皺をよせ腕組みして、人生の苦悩を世の中の不条理を全部引き受けた表情するよりは健全だと感じられる。宝くじにしても似たようなもんで、当たったらどうすると大晦日までちょっとした夢を持てる気分も悪くはない。万が一当選したら地下室のある家を建てて爆弾でも作ろうかと思っている。実は反社会的な活動をすることが子供の頃からの夢で、小学校での作文に「ピストルが撃ちたい・・・金閣寺に放火したい・・・琵琶法師になりたい・・・即身仏になりたい・・・モサドってかっこいい・・・」等と書いていた。
 仕事の関係もあって昨日期日前投票してしまいましたが、本音としては明日選挙に行きたかった。
 何故ならば、今回の我が地域の投票所は「ピヨピヨ保育園」だったからである。
 いつもはボロイ公会堂なのですが、現在工事中で使用できないから場所が変わって、時々散歩しながら「いいな、ピヨピヨ保育園。」と思っていたのです。
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 ところで、メンデルスゾーンの「エリア」と「パウロ」が一緒になっているCDを新宿のタワーレコードで買った。
 「エリア」でシェーファーが歌ってリリングが指揮している録音が欲しくてたまらなかったのである。
 それがあったから入手したのですが、今後「夏の夜の夢」もバッハもあるそうですからどうにかしたいと思っている。
 
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 それで聴いてみての感想なのですが、全く心動かされず、この演奏は個人的に大いなる失敗としか考えられない。
 感動のない「エリア」ってある意味凄い演奏かもしれない。つまり「パウロ」まで聴くことはそうとうに困難と思われる。
 「レコ芸」のインタヴューでシェーファー古楽の演奏に拘る指揮者に対し、自分のやり方「音楽とはこういうもの」みたいな人には「勘弁してもらいたい」と言葉にした上で、アーノンクールを評価した思いを語っていたから、勘弁してもらいたい指揮者はこの人のことをさしているのだと、世界的にも少ないであろうシェーファーのファン日本代表として感じたのである。
 しかし、凄いジャケット写真である。「愛と平和」とか書きたくなってしまう。
 
 では仕事に出発します。
 皆様良い週末を!