2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ロ短調ミサ ⑩

バッハ「ロ短調ミサ」をながし続け、時間を追うごとにその美しさに魅せられてゆく。 自分のコンディションに関係なく受け入れてくれる神聖な世界に耳を傾けながら、今まで随分と色々な音楽を聴いてきたけれど、もしかしたらこれこそ求めていた世界と思うのも…

N響定期マリナーのシューマンで幻覚を見た。

N響の定期演奏会 NHKホール シューマン 序曲、スケルツォとフィナーレ作品52 シューマン ピアノ協奏曲イ短調作品54 シューマン 交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」 指揮 ネヴィル・マリナー ピアノ アンティ・シーララ シューマン生誕200年を記念してのコ…

丸谷才一・挨拶の本

丸谷才一著「あいさつは一仕事」を読んだ。 丸谷先生の挨拶シリーズは今回で3冊目だと思うけれど、毎回様々な式典等のご本人のスピーチが盛り込まれ、さしずめ言葉の見本市のよう。 式典は列席者の貴重な時間の集合体で一期一会、挨拶はその質を左右する大切…

お月見

学生時代FMで録音したシューマンのカセットテープがデッキの中で絡まり遂に寿命。 A面にルプーの「ピアノ協奏曲」、B面にシフの「アラベスク」と「フモレスケ」が入っていて、特別な思い出と重なっているわけではないけれど、いざ聴けなくなると寂しいもので…

薔薇の花束

ロイヤルオペラ公演「マノン」でのネトレプコが良かったとコピーライターの友人から自慢の電話がありました。 しかし、もう一つの「椿姫」は今回ゲオルギューがキャンセルし、その代役も一幕で全ての力を使い果たし、二幕からは三人目のヴィオレッタが歌った…

「シューマンの指」その3

「幻想曲 ハ長調」を聴きながら「シューマンの指」について思い浮かんだこと。 私は大きな勘違いをしていたようで、途中からの推理小説みたいになるから、前回ブログでは転調なんて表現しましたが、ストーリーそのものがシューマンの人生を準えて作られてい…

秋の夜長 レコード⑥⑦⑧⑨

大阪センチュリー交響楽団主席コントラバス奏者がマウンテンバイクで下山中に頭部を強打し亡くなりました。 リサイタルを開いたり精力的な活動をされていた人のようですが、コントラバス奏者には詳しくないので、それでも不慮の事故による死は音楽家に限らず…

サイトウキネン演奏会

9月5日 16時開演 サイトウキネンオーケストラ チャイコフスキー 「弦楽セレナーデ ハ長調 作品48」から第一楽章 指揮・小澤征爾 武満徹 「ノヴェンバー・ステップス」 尺八・三橋貴風 琵琶・田中之雄 指揮・下野竜也 20分間の休憩時間 ベルリオーズ 「幻想交…

水の街・松本

松本は女性が綺麗が第一印象、第二に暑すぎて普段はそのような事もないのでしょうが、36℃位はあったのではないでしょうか。 とにかく汗だくで最初の行動が駅前のサークルKで足りなくなるとTシャツを購入、それから移動しザル蕎麦に鮎の天麩羅、ホテルにチェ…

ティーレマンのベートーヴェン

「芸術劇場」で、ティーレマン指揮ウィーンフィルのベートーヴェン交響曲5番、6番、4番を放映するというので楽しみにしていました。 それで、今聴き終わりましたが、結論から言うとアゴーギクがとても気になり非常にくたびれました。 私は、この人苦手かもし…

9・1(震災の写真)

鎌倉駅の脇に綺麗な地下道があり、内部のウインドウには小学生の絵画や書道等が飾られ、それが「大仏」だったり「平和」だったりと通るたびに横目で見ながら、何処かの公園にありそうな裸の女性が子供と手をつないで空を見つめるように歩むブロンズ像、例え…

シューマンの指・その2

「シューマンの指」を読みました。 まだお読みでいない人もいますし、よくあるストーリーのネタバレみたいな考えは私にはありません。 そのため抽象的な文章です。 昨夜まで約半分を読み今日は残りの頁でしたが話が急展開、折しもシューマンのオーケストレー…