2010-01-01から1年間の記事一覧

12・31(マルターラーのトリスタンとイゾルデ)

バイロイト音楽祭で昨年収録された「トリスタンとイゾルデ」のDVDを購入してみました。 先日聴いたばかりのテオリンが出演しているから観てみようかなという気持ちになった訳。 このプロダクションは2005年に大植英次がタクトを取り評判になったもののブーイ…

12/29(新国トリスタンとイゾルデ)

今年の音楽はヤルヴィのシューマンでお仕舞いのつもりでしたが、オペラを観てきました。 しかも新国立劇場に興味が無いと先日宣言したばかりなのに、知人奥様の母上が他界されたそうでいくらオペラ好きでも聴きに行けないからチケットを買って欲しい、「じゃ…

12・27(若さ)

テレビをつけたら高校生女子の駅伝。 若々しく溌剌とした戦いは感動的。 外国籍のランナーも数名いて私立かな、何だかとても速そう。 大学だけではなく高校にまで黒人選手がいるなんて知らなかった。 まるで国際試合みたい。 しかし日本人ばかりの岡山の高校…

12・24 (あぶく銭は直に使うべし)

ギャンブルに興味は無いのですが、正確にはパチンコ程度の遊びなら経験がある。 数年前パチンコ「冬のソナタ」が流行っていた頃、遊び半分で台に向かったら投資額僅か1,000円で大当たりしてしまい、恐ろしいことにそれが止まらず、最終的に所謂打ち止め状態…

12・21 (課題)

フリーの「ぶらあぼ」みたいの以外、数年前からだいたいの雑誌は買わないと決めていまして今年の例外は文芸春秋と村上春樹のロングインタヴューぐらい。 だから「レコード芸術」「音楽の友」は今月も立ち読みしてきました。 秋に外来の大物演奏会が多かった…

12・16(小澤征爾、大曲に挑む)

小澤征爾さんとサイトウキネン、ニューヨーク公演初日の様子がニュースで映し出されていた。 前半は下野さんが担当したのだから完全復活とはいえないと思いますが、兎に角「ブラームス1番」を振ったのですから喜ばしい出来事です。 今日が確か「幻想交響曲」…

ヤルヴィのCD「シューマン1番3番」

ヤルヴィ指揮ドイツカンマーのCD、シューマン交響曲1・3番。 久しぶりに購入した新譜2,940円少々高い買い物だったけれど、色々と考えさせられました。 タワーレコードではつい先日まで「このディスクで演奏会の予習をしましょう。」なんて宣伝文句が書かれて…

2010 12・7(今年の演奏会を振り返る)

先日のP・ヤルヴィの印象が良かったので、このまま年内は演奏会に行くのは止めにしようと思いました。 今年を振り返るのは早すぎるかな、またベスト演奏会は誰だったかなんて比較もできませんけれど、クラシック鑑賞暦が始まって一度もオペラに行かなかった…

ペーター・ホフマン死す

ペーター・ホフマン(ドイツのテノール歌手)11月30日ドイツ南部バイエルン州の病院で肺炎のため死去、66歳。 70年代バイロイト音楽祭に出演し注目され世界的に活躍。晩年はパーキンソン病で療養生活を送っていた。 突然訪れた訃報にとても悲しい気持ちにな…

12・3ヤルヴィ「シューマン4番と1番」今年のベスト?

パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツカンマーオーケストラ演奏会に行きました。 12月3日(金)タケミツメモリアルにて19時開演。P席16番で鑑賞。 今回はシューマンばかりで、最初が「序曲、スケルツォとフィナーレ」次が「交響曲第4番」、休憩時間を挟んで「交響曲…

シトコヴェツキー編曲。あぁCDを間違えて購入

バッハ「ゴールドベルク変奏曲」シトコヴェツキー編曲の三重奏版が欲しくなりまして、タワーレコードで買ってきました。本来であれば編曲者自ら演奏しているものを入手すべきだったのでしょうが、Amati String Trioの新譜にしたのは650円と随分安かったから…

11・20(メンチカツとクリームコロッケと珈琲)

随分と寒くなってきて年のせいなのか健康的でないからか何だか解りませんが、すぐに手足が冷たくなり、それなのに汗をかいたりする。 今日も仕事の間中冷たい手だったからゲストに握手を求められては躊躇した。 夕方、Yホテルを出て御茶ノ水ディスクユニオン…

ブルックナー9番終楽章

アーノンクール指揮ウィーンフィルのCDブルックナー9番、随分前から気になっていましたが中古で安い輸入盤を見つけ買いました。 先日サントリーホールで実演に接したウェルザー=メスト指揮の同オーケストラのクールな表現が悩みの原因で、ここ数日間あれこ…

11・10(W・メスト、ウィーンフィルの演奏会)

W・メスト指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団演奏会に行ってきました。 (サントリーホール11/9 19時開演。LA3列15番席で鑑賞。) ワグナー楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死、ブルックナー交響曲第9番。 若干空席がありまして、九割程の入…

ネルソンス指揮ウィーンフィルを聴きました

ネルソンス指揮ウィーンフィルの演奏会(11月5日金曜日ミューザ川崎) モーツァルト交響曲33番、ハイドン「太鼓連打」、ドヴォルザーク「新世界から」、アンコールがハンガリー舞曲の20番21番。 今回は随分と色々ありましたので仕方が無いのですが、これがウ…

悲劇とは

人伝えの話で恐縮ですが、先日のポリーニの演奏会前半で酔っぱらった男性が劇場内で吐いたらしい。 最悪の信じられない話だけれど、隣の席の人はさぞかし驚いただろうし、ただお酒が原因なら今後全ての演奏会出入り禁止にするべきである。 以前ブログで書き…

11・4(古書市と濃い珈琲)

仕事後に神保町に出たところ古本市で、まるで竹下通りみたいな賑わい。 こういうイベントは安いように感じられても実際には提示金額に値しない品ばかりな気がします。 「この棚のは全部半額にしますから」と言われても、元値が7,000円だったりするからうんざ…

名演!アーノンクールの「天地創造」

土日は馬車馬の如く働き、漸く心にゆとりができまして、29日(金)演奏会の感想を書きたいと思います。 ヘンデルの後を受けモーツァルトの死後、ハイドンにより完成したオラトリオ芸術の最高峰と表現してもいいでしょう西洋文化最大のテーマ「天地創造」 N…

頭を空にする手続き

降りしきる雨を見つめ、やはり後悔したくないし、夏場に働かなかった付けが今来ていて月末でお財布が空になりそうで、そういえば数日で期限の来る住民税も払っていないと思い出したりして(この際滞納すればいいだけの話)、それでも私はアーノンクール「天…

人生の大きな体験。私はアーノンクールのロ短調ミサを聴いた!

アーノンクール指揮、ウイーンコンツェントゥス・ムジクス、アーノルト・シェーンベルク合唱団。 バッハ「ロ短調ミサ」 (26日サントリーホール)を聴いてまいりました。 まだ数日公演が残っている為、まず結論から記しますが、生涯の中で一度聴けるか聴けな…

「町の音・町の人 」田村隆一

羽田空港がリニューアルされた今日、藤沢の古書店で田村隆一を二冊買った。 「僕のピクニック」(1988)と「町の音・町の人」(1989)両方とも帯つきの初版本で525円なのだから、相場は解りませんが比較的安い買い物だったという気がします。 田村隆一さんは…

10・18(ルプー緊急帰国)

ゆったりと芯のある音楽が聴きたくなり、明日のラドゥ・ルプー演奏会に出かけるつもりでいたのですが、なんと急病の為に緊急帰国してしまった。 15日の京都公演は行われたようですが、その後に身体の具合が悪くなったらしく、何だか最近そんなのばかりで(小…

光明寺お十夜

浄土宗の大本山の一つ、鎌倉材木座の光明寺で「お十夜」があり、初夜法要、稚児礼賛舞、雅楽奉奏を見学してまいりました。開基は鎌倉幕府・北条四代の執権・北条経時公で1243年(寛元元年)の創立と伝えられている由緒のあるお寺。 出ずる日も 入る日も とも…

サロネンのキャンセル

調子が悪くて、たいしたアイデアも無くて、ブログから離れていました。 そんな中、11月のサロネンがキャンセルという衝撃的ニュース。 暫くの間はブログもコメントに対して返事も書かない事もあるかもしれませんが、お許しください。 気分がのらず、パソコン…

「たまゆら」川端康成

川端康成の短編小説「たまゆら」 複数の勾玉を糸に通して揺すると玉と玉が触れ合って小鳥の囀りのような音がする。 その音をたまゆらという。 亡くなった少女の形見分けとして三人が勾玉を一つずつ貰う。 月命日に彼らは集い再び勾玉を糸に通したまゆらを鳴…

ロ短調ミサ ⑩

バッハ「ロ短調ミサ」をながし続け、時間を追うごとにその美しさに魅せられてゆく。 自分のコンディションに関係なく受け入れてくれる神聖な世界に耳を傾けながら、今まで随分と色々な音楽を聴いてきたけれど、もしかしたらこれこそ求めていた世界と思うのも…

N響定期マリナーのシューマンで幻覚を見た。

N響の定期演奏会 NHKホール シューマン 序曲、スケルツォとフィナーレ作品52 シューマン ピアノ協奏曲イ短調作品54 シューマン 交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」 指揮 ネヴィル・マリナー ピアノ アンティ・シーララ シューマン生誕200年を記念してのコ…

丸谷才一・挨拶の本

丸谷才一著「あいさつは一仕事」を読んだ。 丸谷先生の挨拶シリーズは今回で3冊目だと思うけれど、毎回様々な式典等のご本人のスピーチが盛り込まれ、さしずめ言葉の見本市のよう。 式典は列席者の貴重な時間の集合体で一期一会、挨拶はその質を左右する大切…

お月見

学生時代FMで録音したシューマンのカセットテープがデッキの中で絡まり遂に寿命。 A面にルプーの「ピアノ協奏曲」、B面にシフの「アラベスク」と「フモレスケ」が入っていて、特別な思い出と重なっているわけではないけれど、いざ聴けなくなると寂しいもので…

薔薇の花束

ロイヤルオペラ公演「マノン」でのネトレプコが良かったとコピーライターの友人から自慢の電話がありました。 しかし、もう一つの「椿姫」は今回ゲオルギューがキャンセルし、その代役も一幕で全ての力を使い果たし、二幕からは三人目のヴィオレッタが歌った…