11・4(古書市と濃い珈琲)

 仕事後に神保町に出たところ古本市で、まるで竹下通りみたいな賑わい。
 こういうイベントは安いように感じられても実際には提示金額に値しない品ばかりな気がします。
 「この棚のは全部半額にしますから」と言われても、元値が7,000円だったりするからうんざり、やはりべらぼうに高い。
 その後も適当に眺めたものの出会いは無く草臥れてしまい、いつものカフェ「神田伯剌西爾」でフレンチローストで休憩。
 デミタスで、でも半分より少々大きめのカップ、とろりと感じるくらい濃いやつで、香りが鼻を抜けてカフェインが脳に入り込みクラッとするような毒気が頼もしい、満足。
 やはり人ごみは苦手だなと感じながら、横須賀線で眠りながら帰宅しました。
 アーノンクール効果で宗教音楽ムーブメントでしたが、金曜日には(もう明日だ!)話題のネルソンス指揮ウィーンフィル演奏会、予習しなければと「新世界から」のCDを掛けてみました。 
 音楽が流れ出た途端に、これは思い切り資本主義の音楽だと感じ、そういえば最近は地味な音楽ばかり聴いていて、同じクラシックでも随分と違うのだから演奏会場で身体の具合が悪くならなければいいのだけれどと、少しばかり心配になった。
 それでも前半にはハイドン「太鼓連打」がありますから楽しみで、それからモーツァルトの33番。
 33番ってたまに指揮する人がいて、クライバーがそうだったしヨッフムも日本で演奏したはずと覚えていますけれど、それなりにいい曲だと思いますが、何故33番なのかな?
 ネルソンスについて誰かの書き込みを読みましたが、賛否ありますね。
 ところでウィーンフィルコントラバス奏者がオフだった3日、富士山で滑落し亡くなりました。
 悲しい事故です。
 昔のコンサートマスター、ヘッツェルさんも山で亡くなったと思い出しました。
 いい演奏会になりますように。
 合掌。