水出しほうじ茶

 日曜日の夜疲労を抱えながら静まりかえった神保町を歩いた。
 というのも珈琲を切らしていていたので神田伯剌西爾で豆だけ購入して帰宅しようと思ったのだが既に閉店。
 がっりしてその場で座り込んでしまった。
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 入口の左側に地面が濡れているのに小宮山書店ガレージセールの在庫が積み上げられていた。
 仕方がないのでカフェ古瀬戸に入り海老カレーとブレンド珈琲を注文。独りお仕事お疲れ様。
 翌日月曜は行きつけの豆屋が休日なのでどうしたものか。
 そこで前から試してみたかったのだけれど、水出し珈琲の器具を使いダッチほうじ茶を作ってみました。
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 驚いたことに滅茶苦茶美味しい出来ばえで、その後緑茶でも実験してみることになったが、何故この方法を今まで試さなかったのか!あまり水出し器具をお持ちの人もいないでしょうが本気で推薦いたします。
 関係ありませんが↑で Orq. de Cámara de Sueciaなる団体を T. Dausgaardなる人が指揮をしたメンデルスゾーン宗教改革」と「ピアノ協奏曲」「イタリア」が聴ける。(ちなみにピアノは最近密かに注目しているJ. Lisiecki)若さは武器である。巨匠には出せない新鮮さは収穫前のまだ青い林檎のよう。素晴らしい!と僕は思った。冬の嵐は過ぎ去り春の息吹を感じるような爽やかな音楽がここにある。
  
 それとシュトゥッツマンの指揮でペルゴレージスターバト・マーテル。これは動画。
 ジャルスキとエメケ・バラートの見事な歌唱!
 シュトゥッツマンは昨年水戸で「フィンガルの洞窟」他を聴いたけれど、あの時はいかにも歌手が指揮している感覚で(先入観かもしれないけれど)しかもメインの前座のように見えてしまったが、ペルゴレージは実に素晴らしく、上記のメンデルゾーンよりも大きな枠組みの中の世界。当り前だけれど信じる者は救われるのかもしれない。ただし注意が必要なのは「信じる」問いを発した瞬間に信仰は存在しない。恐らく環境に対する個人的な嫉妬のような気持ちで、このような音楽がごく自然に本国で演奏される可能性が限りなく零だと思われるから。
 ただリズムの取り方が小澤さんみたいで時々我に返るのは、11時30分に歯医者さんで、そのあと珈琲を買いにいき、31日だからギャラが振り込まれているはずとか、現実を受け止める脳の機能。今日は月末年度末。