キース・エマーソン死去

 昨夜なんとなくヤフーのニュースをチェックしていたら[キース・エマーソン死去]を見つけ吃驚してしまった。
 キース・エマーソン<英国のプログレッシブ・バンド(Emerson, Lake & Palmer) のメンバーとして活動し、世界的に有名になった。また当時まだ開発されて間も無いシンセサイザーを世界に知らしめた功績でも知られる。特に「ロックという分野においてシンセサイザーをどう使うかという方法論を提示した最初の人物」とロバート・モーグから評されている。>Wikiの抜粋。
 思えば先週のこと桑名在住のAさんから「明日聴きに行く佐渡裕さん東フィルの演奏会が楽しみ」との連絡を受け、何を演奏するのだろうと検索してみたら、誰かが編曲したエマーソン「タルカス」がプログラミングされていた。
 ちなみにメインはラフマニノフ2番のシンフォニー。「タルカス」といえばエマーソン・レイク&パーマーの代表作なのだけれど、あんな音楽をオケでどうやって演奏するのだろうと興味を持った。翌日新幹線の中というAさんから再びメール。「タルカス」が良かったとのこと。しかも4月にはエマーソンが来日して東京でライヴをするという情報もあり、まだ元気に活躍しているのだなと思っていた。
 突然の訃報。しかも拳銃自殺だったという。なにがあったのだろう。
 僕には懐かしい存在で、クラシック音楽好きになったのは中学2年生だから、その前後だったと思うけれど、たまたまラジオでELPを知り衝撃を受け、お小遣いから数枚のレコードを購入。当時流行っていたウォークマンに録音したカセットテープを入れて高校通学時など電車の中で時々聴いていた。
 でも当時を思い返すと周囲の友人とかでその手の音楽を好んでいる族は一人もいなくて、こちらもわざわざ伝えようとは思っていなかったから孤独な少年の密やかな楽しみでもあったのです。ところがそのムーブメントも一過性のもので、つまりわりと短期間で飽きた。それからクラシックばかりの鑑賞歴がスタートしたのですが、エマーソンのようにピアノが弾けたら人生が変わるかもという奇妙な思い込みから、誰にも見つからないようにピアノ教室に通い始めたもののバイエルの赤で挫折。(正確には教室の先生と喧嘩した。あいつは知性の欠落した女だった。)いずれにしても黄色には手が届かなった。

 以下、追悼の意味を込めて少し音源を紹介させていただきます。
 まず「聖地エルサレム この曲が入っているレコードだけは手放さずにいる。
 久しぶりに聴いてみたのですが、ELPってこんなに凄かったっけ!という印象。エマーソンはもちろんのこと、パーカッションのカール・パーマーにしても、ギター・ベース・ヴォーカル担当のグレッグ・レイクも素晴らしいと申しますか、少なからずこんなミュージシャンは日本にはいない。

 ELPといえば「展覧会の絵」が有名ですが、プロムナードから始めるのも面倒。そしたら「バーバヤーガ」だけのライヴ動画を発見したので貼り付けました。クラシック音楽愛好家がこれを聴くと、ムソルグスキーよ何処へ。既に「バーバヤーガ」の形状を成していない現実に驚かれると思います。古臭い映像処理。しかしこの演奏は危険。こいつらは狂っている。  

 エマーソンのソロが聴けるところ。

 おまけに「くるみ割り人形」 楽しそうな表情。この動画は好きです。
 
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さようなら。