久しぶりのお宝公開 2016春版

 睡眠導入剤を服用しましたが、寝れず。
 このままだと朝になりそうですが、ブログと向き合ってからベットに入ろうと思います。
 明日は休みだからどうにかなるでしょう。

 久しぶりの「お宝公開」シリーズです。
 先ほど部屋を整理していて、不必要なものを片っぱしからゴミ袋に投げ込んでいたのだけれど、いくらなんでも捨てたら大変!という代物が出現したので、2つばかり披露させていただくことにしました。
 これまで紹介してきたお宝は、有名な演奏家のサインや写真だったケースが多く、それでも何の因果か自ら獲得することになる不思議な現象の上に成立していたように思っていた。
 ヌッチとたまたま同じレストランで食事をしていたとか、グルベローヴァが上野の楽屋で待っているとか、シェローにサインのときも僕が本人にしつこく最後まで質問攻めにしていた延長の出来事だった。
 
 しかしながら今回のは人からプレゼントされたものなので価値があるとは認識していたが、気分として引き出しの2番目に収納していたようなか感覚なのです。
 
 ということで本年最初の「お宝はこれだ!」
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 テーブル上の写真をスマホで撮影したので作品の良さが伝えられず少々残念であるが、これは名ピアニストのウィルヘルム・ケンプのプライベート写真である。もちろん当時のフィルム&現像の過程で完成したものです。
 かなり昔のことのようですが、巨匠は静岡の川奈ホテルのスウィートルームに宿泊されていて、依頼されたカメラマンさんが撮影された。
 仕立てのいいスーツ。自信と確信に満ちた落ちつきある表情。手前に映し出された大きな手が大変魅力的である。そして窓ガラスの木々の右横に反射したケンプの姿。これぞ「決定的瞬間」をとらえた芸術作品。
 この日のケンプは上機嫌だったそうで「お礼に」と客室内のグランドピアノを使い即興で数曲、カメラマンさんのためだけのリサイタルを行なった。

 そしてもう何年も前のこと、僕はとあるイベントでたまたまこの写真家さんと知り合いになった。
 インターバルのときに音楽の話になり「ケンプの写真あげようか?」と笑顔で何気ないお言葉。「音楽好きが所有していなければ意味がないから、来週持ってきてあげるよ。」
 そのとき僕はここまでの作品だとは思っていなかったので、中途半端な返事をしたのかもしれない。
 翌週それを受け取り吃驚!「こんな貴重なお写真いただけないです。」
 そしたら「いいのいいの、これはもうネガもないから世界に2枚しかないけれど、JH君にもらっていただく写真だから。」・・・「世界に2枚とはどういうことですか?」・・・写真家さんは笑顔で「1枚はケンプのところ、もう1枚はこれ。」 僕は涙が出そうになった。
 この写真家さんはマイスターみたいな人で、現在改装中にある東京會舘のロビーに長年飾ってあった「エリザベス女王の晩餐会」の写真を撮影された人。かなりご高齢になったかと思いますがお元気だろうか。


 次のお宝はこれ。
 1991年~92年のウィーンフィル「ジルベスターコンサート」のパンフレットである。
 僕が聴きに出かけたものではなく、外来のオペラ来日公演だったか?海外だったか記憶が定かでないけれど、どこかで親切なご婦人と知り合い、「これ将来価値が出るかもしれないからあげる。」と頂だいしたもの。
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 音楽愛好家の皆様でもピンとこないかもしれませんが、この年はカルロス・クライバーだったのです。イメージ 3
  間違えて捨てなくてよかったです。
  では寝ます。