八百長

 吉田秀和先生の確か文化勲章のお祝いパーティで丸谷才一氏が、「吉田さんは相撲好きだったけれど八百長だの何のになる前にきっぱり相撲について書かなくなったから、あなたはついている。」みたいな祝辞をしたと以前本で読んだなと、今日の大阪場所中止のニュースで思い出した。
 65年前に会場の修復が間に合わず開催できなかったことがあるそうだが、今回は理由が不祥事なのだから、こいつは大変なニュースだと思った。
 そういえば7勝7敗で千秋楽の場合、70パーセント以上の確立で勝っていたのも妙に感じていたし(先場所は千秋楽7勝7敗だった6人は全員勝っている)悲しいことにお金が動いているのでしょうから、いずれにしても相撲協会はその程度の存在だったのでしょう。
 だいたい税金が優遇されている状態も気に入らない。
 こうなったら関取全員に北国の除雪作業させるとか、宮崎の火山灰の除去作業をさせるなどの社会貢献が必要だと、私は一般市民の立場で思うわけで、少しは庶民の苦しみを与えた方がいい。
 知人が相撲好きで放送を楽しみにしていて「あぁ、がっかり」だそうだけれど、予め八百長がわかっていたとしたら、この取組は本気だとか或いは八百長だとか考えながら見る楽しみがあるそうで、意味が理解できないような楽しみ方があるものだな、彼は本当に相撲好きなのだなと感心した。
 八百長の語源についてテレビでやっていて、これが面白いのは相撲がらみの話だからなのですが、明治時代だから比較的新しい言葉。
 八百屋の店主「長兵衛チョウべエ」通称「八百長」は囲碁が得意で、相撲年寄り「伊勢海五太夫」と碁のお仲間だったのですが商売上の打算から上手く負けたり、つまり相手を立てていたそうな。・・・知らなかった。
 語源で相撲なのだから昔から皆やっていたのでしょう。
 
 八百長語源ネタがブログに氾濫しているので驚きました。