ミュンヘンオペラのE券F券発売直前。

 世間は大変な状況ですが、暗い話ばかりでは春を迎えられないと思い、Days以上に緩い内容で書きます。
 暗いといえば今月の仕事キャンセルは尋常ではなく、30万円以上の札束がふっ飛んでいった計算で、この先どうやって生活したらいいのか悩むほど。
 しかしモヤモヤしていても始まらないから、心のスイッチをオンにして回転寿司の「スシロー」に行ってきました。
 此処は最近ビジネス的に上手くいっているお店のようで、比較的美味しく食べられるのだ。
 平日なのに混んでいて、特に家族連れが多く、走ったり叫んだりしている子供がいたり「ああ春休みなのかな。それにしても落ち着かないな。」
 後ろの席の小学生低学年くらいの小僧が生意気にも「大トロさび抜きで」なんて注文しているから、やたらと腹立たしく殴ってやりたい気持ちになった。
 寿司屋を出たら隣に新しいお店ができていまして、私には無縁のハワイアングッズを売る店で、当たり前ですがハワイアンなBGMが流れている。
 興味も無いけれど覘いていたら、健康的に日焼けをした28才くらいのハワイアンな女性が微笑みながら白い歯を見せ「いらっしゃいませ。」と話しかけるから、そのままハワイアンにインした。
 Tシャツやアロハ、アクセサリー等が売られていて、どれもこれも興味が持てない物ばかりだけれど、その中に欲しい物が一つだけあった。
 何故それが欲しいのか自分でも理解できないけれど、それはカメハメハ大王の像だった。
 高さが20センチ足らずのなんて事ない700円の木彫りの民芸品だが、欲しいというよりカメハメハ大王が私に買われたがっている感じがして仕方がない。
 表情が良いのである。
 しかし初めてのお店でカメハメハ大王だけ買う人間もいないだろうし、高等遊民の私がハワイアンの店員に変態だと思われても心外だから我慢した。
 帰宅後、ヤフーオークションカメハメハ大王を検索したら、意外な事に幾つか売りに出されていて、でもどれも表情が良くないし思っていたより金額が高いと知った。
 つまりオークションが他の品同様にカメハメハ大王も適正価格より安めなのなら、あのカメハメハ大王は随分安く売られていて、かなり表情の豊かなカメハメハ大王であることになる。
 たぶんカメハメハ大王は直には売れないと思うので近々私は買うかもしれない。
 話は変わるが、明日仕事がキャンセルになってしまい残念に感じていたのですが、私は油断していました。
 明日はバイエルン国立歌劇場日本公演のE券F券の発売日である。
 先月シェローの舞台を観て感動のあまり先の演奏会やらオペラは如何でもいいと思いましたが、冷静に考えればミュンヘンオペラの「ローエングリン」が来るのに観に行かないのも可笑しな話で、いったい他に何の用事があるというのだ。
 安い席は数が少ないから電話が通じればラッキーのレベルですが、とりあえずアクセスすることに決めて携帯に「ぴあ」「ローソン」「CN」の各番号を入力した。
 「ロベルト・デヴェリュー」もグルヴェローバですから聴きたいですね。
 仕事があったら電話ができなかったのですから意味があるのかもしれない。
 しかし、「カメハメハ大王を買っていたら電話が通じたのに・・」
 だとしたら仕事もオペラも失うことになる。
 既にマイナス思考になっています。