木刀の謎

 鎌倉から外国人観光客がいなくなりました。
 季節によっては半分くらいが外国の人だったように思うのですが、本当に見かけなくなりました。
 大仏様の前にお土産屋さんがあって南部風鈴を沢山鳴らしているのですが、夕方になると誰もいないから寂しげで虚しい音色に感じられて早く帰らなければと気持ちが焦る。
 小学校の3年生の時社会見学で鎌倉に連れてこられたことがあって、この店でブルーにゴールドの字で鎌倉と書かれていて大仏の写真が印刷されている実に品のないペナントを買ったことがある。
 社会見学で観光地のお土産とはそういうものであって当時から何となく気がついていて、店の中で一番センスのないものを探していたと覚えていまして、三浦純が「いやげもの」「かすはが」を収集し続けた結果、悲しい大人になった現実を本で読み、しかし密やかに共感の意識を見出している。
 ここで「いやげもの」や「かすはが」の説明をするのは面倒であるから知らない人は調べてみてください。
 土産屋の謎は意外に深く、この店では何故かショーウインドウの中に西欧の騎士の甲冑やエクスカリバーみたいな剣が飾られているのだけれど、鎌倉に限らず国内の何処でも解りやすい例を挙げるなら、必ず「木刀」が売られている現実である。
 あれは不思議で何故「木刀」なのかで、お決まりのパターンで鎌倉・日光等その土地の名前が記されている。
 私は江ノ島のお店で沢山の木刀の中で一本だけ京都と書かれた木刀が売られているのを見たことがある。
 江ノ島で京都、いったい誰が買うというのだろうか?
 謎といえばサッカーであるが、あれはなんで子供と手を繋いで登場するのだろうか?
 調べてみる必要がある。
 それで思い出しましたが、回転寿司屋の隣にあるハワイアンショップにあるカメハメハ大王の人形が欲しいと以前ブログで紹介しましたが、誰かに買われたみたいで無くなっていた。
 ショックだった。