北鎌倉で「ニーベルングの指輪」

 市の広報誌のようなものを読んでいたらGWの4日間を使い、作曲家の諸井誠さんと東京大学名誉教授ワグナー研究家の高辻知義さんが「ニーベルングの指輪」の録音を聴きながら対談する企画が北鎌倉であるとのこと。
 ちょうど仕事と重なり行くことはできないのですが面白いかもしれません。
 因みに参加費1回で3,500円ですから、それだったらラフォル・ジュルネで何か聴いた方が思い出になるように私は思うし、録音を聴くなら生演奏が絶対に良いと感じる。
 今までも諸井さんも高辻さんの著作や、FMで両者がワグナーについて語り合ったのを聴いたなと覚えていて、ためになったり、ならなかったり、それでも本気のワグナー論を解りやすくお話してくださるから、それなりに親しみはありました。
 なんで鎌倉なのかなと思い少し調べてみたら、諸井誠さんは鎌倉に音楽事務所を持っていらっしゃっていて、それも知らなかったのですが、いつも自転車やバスで通過している辺りみたいで、近くには鎌倉文学館ミシュランで星が付いた鰻屋さんがあったり、海まで歩いても時間の掛からない住むには最高の由比ガ浜である。
 諸井さんは私が子供の時FMで音楽に目覚めたころから、番組を担当されていたので音楽の水先案内人みたいな存在で、本職の作曲よりは評論家のイメージが強い。
 「えー、さ、さ、最近はピアニストとしてよりも、えー、指揮者として活躍の目覚しいダ・・ダ・ダニエル・バレンイムがベルリンのフィ、フィルハーモニー管弦楽団と録音した、サイ、サ、最新のレコードを、えーCDを・・」なんて感じの、つっかえる喋りかたでテンポも速くなったり遅くなったりの司会、クラシックリクエスト番組の印象が強い。
 本棚を確認したら4冊もあったのだから、それなりに安心して読んでいたのだと思う。
 でもあんまり中身を覚えていない・・すいません。
 1930年12月のお生まれですから、もう80才になられるのだな。
 いきなり全然関係ない話ですが、夕方バスに乗ったら、人目を引く和服の紳士を見かけました。
 白髪で、その髪の毛を武士みたいに頭のてっぺんで結んでいて、あの人は何者なのだろうと後ろから観察していたら、諸井さんの近くのバス停で降り路地に消えていった。