中古レコード3枚で1,200円。 ⑪⑫⑬

 仕事に向う時大きな余震がありまして、私は東京駅の中央線ホームで出発前の電車の中でしたが、周りの人々が一斉にホームに飛び出し、しかし皆何もできずグラグラ揺れる看板をただ見つめていた。
 あの巨大な駅の一番高い場所だから地上より揺れは大きかったみたい。
 そういえば、天井が崩落し死者の出た九段会館は近々閉めてしまうみたいで、少しばかり驚きました。
 何度か中に入ったことはあるけれど、仕事では関係していないから愛着はありませんが、元の軍人会館、東京らしい建物の幕が閉じられようとしているのだから、どうしても寂しさを感じてしまう。
 従業員は解雇らしく、テナントでレストランとかあるみたいで、訴訟問題になるらしい。
 まさか閉館なんて考えてもいなかったから、こんなことなら一度くらい司会をしてみたかったと悔やまれる。
 用事を済まし何時もの御茶ノ水ディスクユニオンでレコードをあさる。
 500円以下コーナーに、何故かデニス・ブレインのモーツァルトが紛れ込んでいて国内の廉価物かと思いましたが、どう見ても昔の英国製だから買うことにしてみました。
 なんと、私にとって初めてのカラヤンのレコードである。(CDは数枚持っていますが)
 今日は他に、ハイドン天地創造テオ・アダムやシュライヤーが歌っている東独時代のコッホが指揮しているものと、シベリウス「第二交響曲」コリン・デイビス指揮ボストン響の有名な録音、3枚合計で1,200円なのですから兎に角安い。
 次に御茶ノ水から総武線に乗り秋葉原駅下車。
 オーディオのノイズ対策に「フェライトコア」なるものが効くかもしれないとネットで知り、昨日ヨドバシカメラとか大手の販売店数店で尋ねたら、店員に「なんですかそれ?」と言われたから「駄目な店だな。」と思い、それで秋葉原に行ったわけ。
 ラジオセンターに入り適当に眺めていたら大量のフェライトコアがあったのだから「さすが秋葉原。」と感じた。
 私も知らなかったのですが、フェライトコアって最近のパソコンケーブルなんかには最初から内蔵されていて、それはコードの丸くていきなり出っ張っている部分なのですが、あれは磁石で過電流の影響を受けずに高周波の場合でもノイズ削減効果が望める。
 つまりRCAケーブルに付けてみたくて、その単体が欲しかったのです。
 帰宅しそいつを取り付けレコード鑑賞。
 全てが改善された訳ではありませんが、これだけ鳴ればもう充分でしょうし精神的にも限界です。
 シベリウスを大音響で聴きながら、去年のサロネンを思い出しました。
 あれは素晴しい演奏会だった。
 ところでラフォル・ジュルネが中止。
 レベル7が大きな原因みたいです。
 このままだと海外のオペラもウィーンフィルも中止かな?