世界文化賞と修正申告

 小澤征爾さんが高松宮殿下記念世界文化賞を受賞することになった喜ばしいニュースがありました。
 世界文化賞の面白いのは音楽賞なる枠組みがあるところでしょうか。
 昨年がポリーニその前がブレンデルだったか、指揮者としてはメータやバレンボイムも、作曲家ではシュニトケ、ベリオ、ペンデレツキ、ライヒブーレーズ等が受賞したと記憶している。
 私はノーベル賞に音楽部門が存在しないことが不思議で仕方なかったのですが、ある時を境に違和感が無くなったのは、どうしても音楽は文学等に比べて芸術の質が劣ると感じられるからで、上手く説明できないから音楽好きとしては悔しいけれど、たぶんそうなのかなと思う。
 それに作曲ならまだしも、現在のような演奏家の時代になってしまうと誰もが認知できる革命的な音楽を創造するなんて不可能としか思えないし、商売が先行してやってくる。
 いきなりモーツァルトベートーヴェンみたいな音楽家が出現したら世界は動くだろうけれど、絶対に出てこないと思う。
 そのうちバレンボイムあたりが平和賞とか受賞したりするかもしれませんが、それは音楽とは関係なくて音楽活動に対しての評価になるだろうから、やっぱり音楽だけでは不可能なのだろう。
 商売で思い出したもう一つのニュースがあって、諏訪内晶子の所得申告漏れの話で修正申告したようだけれど今回税務署に払った金額は3000万円位らしいから、規則を守らないないのはいけないけれど、そりゃ脱税もしたくなるだろうなと思った。
 今回の修正申告の理由だけで今後彼女が世界文化賞を受賞することはないのだろうと考えた。
 別に賞なんかいらないだろうけれど。
 一番稼いだ音楽家は誰なのか、やっぱりカラヤンなのだろうか。