10月コンサートの司会

 どうした訳か文章が書けなくなってしまいまして今月は更新が少ない私。
 それでもお蔭様で仕事は忙しくなってきました。
 仕事といえばあと一ヶ月くらいで舞台で喋らなくてはならなくて、昨日もプログラム用のプロフィールの確認メールが着て、気分的に少し内容を変えてみたけれど「写真はそのままでいいです。」と返信した。
 本当は新しい写真にしようと春頃までは思っていたのですが、いつの間にか忘れてしまい今更どうにもならない。
 舞台は埼玉の少しばかりユニークなアマチュア混声合唱団コンサートで、たぶん30代から70代までと年齢層に幅があり、指導者の先生が歌唱指導の世界ではちょいと知られた存在なのですが、高齢化の進むアマチュアの合唱団なのに信じられないようなパフォーマンスを要求し、結果としては毎回涙と笑いの爆笑舞台になる。
 しかも口コミ効果は凄いもので毎回チケットが売り切れてしまうようになり、最初のうちは「どうせお客様は誰も来ませんよ。みんな義理で買ってくれているので。」と安易な考えからキャパ700席なのに900枚売ってしまい、当たり前であるがあの時は大量の立ち見状態で「どうすんのこれ・・」と私は心配していた。
 肝心の合唱は・・あまり上手くはない。
 しかし素人でも何年も続けていれば上手くなってくるし、この団体は何故だか本番に強い。
 前回の時は曲ごとに進化したように感じられ音楽の力は恐ろしいと思った。
 ステージでは何度もお着替えがありその都度舞台構成も変化する。
 その間にお客様を待たせることになってしまうので、私は独り舞台で話さなければならないのだけれど予算の関係で舞台監督がいないから合図も何も無いし時計も見られない。
 つまり恐ろしいことに心の中で「そろそろ準備できたかな?」と適当に考えながらトークする。
 そういえば以前「このシーンは3分くらいMCで繋いで。」と説明され気軽に考えていたら、ゲネプロの時に「やっぱり5分にして。」になり、開演直前に「ごめん7分にして。」と言われたことがありイライラしてしまった経験もある。(緞帳の前で7分って休憩時間にしろよ。が本心。)
 仕方が無いから時計も見ないで適当に笑いをとりながら7分くらいかなと判断し対応したが、アンケート用紙に「司会が長い。」と書かれてしまい個人的にかなり腹が立った。
 後からビデオ観ながら時間を計ったら凄いことに6分59秒で、「流石ですね。」と言われたが、実情は違う。絶対に違う。ただの偶然なのは自分でも途中から何だか解らなくなっていたのです。
 この舞台で求められるMCはどうやら普通の司会ではなくて、芸人の語りであり出来もしないのに気分だけでも芸人になってみようとそんな感じである。
 しかし着替えるのに7分は幾らなんでも長いと思い調べたら、舞台裏でいちいち脱いだ衣装を綺麗にたたんでいたそうで、それ以降「たたまなくて良い」が暗黙のマニュアルになった。
 こんなことを書いていると自分が心配になってきた。
 つまり何を話すかまだ何も考えていないのです。
 というのも今回は極端に苦手な音楽が多くて身近に感じられない世界で、それにスケジュールが合わず打ち合わせも出来ていない。
 今回で第5回目の演奏会、もはやライフワークになってしまった。
 下手くそな語りなのに毎回依頼してくださるから嬉しいし、どうにかしなければ。
 伴奏の奏者はプロ、しかも達人ばかり。