今日は山路芳久さん23回目の命日。
今日12月19日は山路芳久さんの命日。
1988年に他界されたから23年も経過することになる。
山路さんといえばドニゼッティ「愛の妙薬」のネモリーノ役が極端に有名になってしまっていて、毎年行われるこのニューイヤーオペラでも最も聴きたい曲として「人知れぬ涙」がリクエストの対象になっていたと、いつだか司会の人が話していたことを記憶している。
だったらネモリーノをアップすればいいのにと思われるだろうが、これまで山路家と交流を持たせていただき知ったことで、母上が教えてくれたのだけれど「もう、あの曲は歌いたくない。」と当時ご本人が話していたそうだ。
しかし、NHKの求めに応じ毎年のように「人知れぬ涙」ばかり歌っていた。
個人的に山路さんの「人知れぬ涙」ベストは、ニューイヤー5回目の出場の時と最晩年に札幌厚生年金会館でやはりNHKの番組の一貫で歌われた時と感じている。
札幌でのコンサートはラッキーなことに録音されていて、音楽之友社からCDが発売されている。
困ったことに、どういうわけか録音が加工されていて、まるでお風呂屋さんみたいにエコーが掛かっている。
音楽之友社でも権利を放送局から買った際、どうにかして実演の時のような音声に戻そうとしたのだけれど如何にもならなかったと関係者から話を聞いた。
札幌は亡くなる数週間前で、タクシーから降りられないくらい疲れていたという。
しかし恐ろしいくらいの歌唱。
私はビデオを持っていて、そこでの音声はCD程極端ではないので、まあ普通に聴くことができる。
NHKは何故音を加工したのだろう?怒りに近い気分である。
CDは音友ホールでのライヴとのカップリングなのですが、音友ホールは山路さんには小さすぎるようで何となく本領発揮できないストレスを感じる。
本日書庫を新たに追加しました。
これから鎌倉市の健康検診に行かなくてはならなくて、まだ眠いのですが、そろそろ準備しなければ。
時間が無いからとりあえず「ファウスト」お聴きください。