大晦日は「こうもり」第2幕から

 とかく人はこういう時に「今年は・・だった。」とか「来年は・・したい。」なんて言葉にしますが、なにも1年の切り替えの時期だけ気合いを入れて宣言する必要はない。
 だいたい本気に思っていればそこそこ願いは叶うもので、人生はどうにかなると思っている。
 流れ星が見えているうちに願い事なんて当たり前で、普段から願っているかどうかの違いだけ。
 ただ、3月11日のようなことが無ければの話だ。
 ゴールデンタイムに震災と津波の被害のドキュメンタリーやっていて観たのだけれど、実はかなりショックを受けてしまった。
 家族を喪った人の証言が中心で、初めての動画も沢山あった。
 幼い子供が行方不明、年配の男性が津波にのみ込まれる直前の様子・・
 助かった人たちも奇跡的な偶然が幾つか重なり生き延びている現実。
 悲劇的だった。
 この国の機能はどうなっているのだ。
 
 「こうもり」は相応しくないと感じる。
 それでも、せめて楽しい音楽を。
 私はG線上のアリアなんてもう聴きたくない。
 それから「夢が叶う」とか「ビジネスで成功する」みたいな、マニュアル本を持っていたら、そんなもの燃やしてしまえ。
 
 これで2011年の記事はおしまい。
 数日外出します。