2003年8月25日のレオ・ヌッチ
適当に動画サイトを観ていたら懐かしい映像が出てきたので、ちょいと拝借。
アッバード指揮で「シモン・ボッカネグラ」と「セビリアの理髪師」、クライバーの指揮で「オテッロ」と「ラ・ボエーム」を上演した。出演者から演出家から全部記憶しているのですが、本題から外れるので今日はパス。(気が向いたらそのうち記事にするかもしれない。)
今回この「なんでも屋の歌」を聴いて、こんなに凄かったっけと改めて驚いてしまった。
またテレビで全曲放送してくれないかな。NHKにはかなりのお宝が眠っている。
なんてことを考えていたら、なんとなくお宝は公開するのが義務のような気がしてきたので、当ブログは久しぶりのお宝公開としたい。
題して「2003年のヌッチと俺」である。
自分の顔は恥ずかしいので版権の切れた島崎藤村。お許しください。
場所は都内の二度と行きたくないくらい不味いイタリア料理店なのですが、右後の集団は当時所属していたナレーター事務所の関係者で、現在彼らとは付き合いがないので記憶も定かではないけれど研修会か何かのアフターで、同業者の特に集団が苦手な僕は我慢しながら食事をしていた。
そしたらいきなりヌッチ本人がご家族と共に店に入ってきたのでした。
考えていた時に考えている人がなんの連絡もなしに登場する時ほど吃驚することは無いのですが、不思議なことにこういうのは時々あるような気がする。
それで大先輩のナレーターさんに撮影していただいたのがこの写真なのですが、少し前まで「お金が無い。」だった思考が、「支払いなんか滞納すればいい。」に変化したのだろうな、僕は数日後ヤーゴを聴きに行ったのでした。
肩にのせてくれた手が温かく、優しい人柄なのだなと感じられた。今でもあの感触が残っている。
ヌッチは我々より安いグラスワインを飲み、カルトで軽い食事をしていた。
「あの人は本当に世界的な歌手なの?倹約家だね。」と誰かが言った。
ヌッチはいまだ現役、しかも11月に東京でリサイタルがある。
財布の中身は2003年と同じみたい。つまり、まだ購入していない。