タイミングと心霊写真かもしれない目

 フェイスブックの情報氾濫問題に悩んでいたある日、ハルコウさんから、「フェドセーエフの記事をFBに書いても、誰も見てくれない孤独ナウ。」のようなつぶやきが届いた。
 それで名前で検索したら、山の頂に立てる「さすらい人幻想曲」みたいな写真が出てきて「なんだ簡単に見つけられた。」それで記事を読み、お友達登録という社会的な大人の手続きをした。
 一昨日今度はLoreeさんからお友達申請がありまして勿論承諾しましたけれど、彼はホリウチジュンという僕と同じ名前だが全く関係ない人に間違えてお友達申請をしてしまい、何故か先方から受諾されたという笑い話をお酒の席で公開した。「まあそれも出会いだから、その人とも仲良くやってくれ!」
 FBを始めるときに誰もが思うことは自分と同じ名前を持つ人の多さだそうで、ヤフーで検索しても確かに小生と同じ名前を持つ人は全国に10人とあって、恐ろしいことに神奈川県0(ゼロ)と出てくるからちょっと信憑性には欠けるけれど(当たり前だが住民登録しているし本籍もある。)FBは写真まで出てくる場合が多いから奇妙な生々しさを感じてしまう。
 その2人の共通のお友達の中に、どこかで見たことのある写真がありまして「誰だっけ?」と暫く眺めていたらnemo2さんだと気がつきました。なんか履歴書に添付する証明写真のようだなと(独りで笑う)思ってしまったけれど、先日彼は「コメント非表示にして、ツールとして役立てるほうが良いと思います。」と適切なアドバイスをしてくださった。
 程度にもよりますが、不慣れだったり知らない世界に遭遇したときに、僕はわりと素直に人の考えに従う癖がありまして、それで夜中に過去記事を片っ端から非表示にしてコメントが入らないように作業していた。
 そのあとメールチェックしていたら、別の人からFBに友達申請があると表示されていることに気がつき、知らない名前だから「誰だろう?」 
 そしたら先日の市ヶ谷のコンサートで僕のトークに興味を持ってくださったジャズピアニストさんだと判明した。
 直ぐに感謝の気持ちを書いたメッセージを送信、そのまま友達の承認をした。
 少ししてから「コメントが入力できない設定だったので失礼かと思いましたが・・」とか返信がきた。
 どうやらHaさんとLoさんの近くに座っていたらしい。
 実は舞台でご一緒したピアニストさんの友達がその人で、彼女の演奏が数日前まで動画で視聴できると教えていただいたので、静かにパソコン画面を見つめていたのですが「これは素晴らしい。」途中から音量を大きくして、ジャズを知らない僕がリズムを取りながら聴いてしまった。
 とにかく明るく楽しい世界なのは、鎌倉の山側の動物が出没するコミューンでドイツ古典音楽を聴きながら中原中也を読むような生活とは正反対の「夏の海の輝き」とでも表現したらいいかしらん。でも単に情熱的なそれとは異なり日本的な情緒が感じられ、それ以上は実演を聴かなければ解らないけれど、正確な線の書かれた楽譜というよりは絵画のように自由に湾曲した設計図を想起するのは、鍛えられた「能力」というよりは自由奔放な「脳力」が見えるから。
 名前の存在が明確ではなかったのは会ったことがないからで、動画の演奏家と一緒になっていなかったということ。それでも数分前までFBを完全放棄しようとしていたのですから、人の繋がりはちょいとしたタイミングの問題なのでしょう。
 
 あ~!コーヒーが飲みたい。
 いつもの店に買いに行ったらシャッターが閉まっていて「店主不在の為お休み」と張り紙があった。
 こういうときにFBが必要なのかなと少しだけ思ったが、焙煎することだけに異常な拘りを持つ店主がそんなものやるはずがない。前に靖国神社の鳥居を撮影した写真をプレゼントしたら、それを額に入れて店の棚に飾り、毎日手を合わせてから仕事を始めている。初めてのお客様が「あの写真はどこですか?」・・「靖国神社です。」・・「どうして飾ってあるのですか?」・・「私は右翼なのです。」そのお客はもう来ないと思う。
 人と話したくない時は「お客さん来ないでくれ」と祈る。独身。
 何故か僕と話が合う。
 「苦甘い理想的に暴れた感じの豆ができました。ビターチョコレートのような濃厚な味とコケモモ的な酸味。そこにピーナッツのような風味とススキの穂と小学校体育館のマットの臭いが混ざったような感じです。」最早意味不明。何故か雑誌「湘南スタイル」11月号の108ページに掲載されている。煩悩と同じ数だ。
 
 では心霊写真らしきものを公開します。
 
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 携帯ライト点けて我家の黒猫を撮影したら目が光った。3箇所で目が光っているように見える。
 後ろドアの上には何も無いのですが、なぜか3匹目のように感じるのだけれど、改めて見ると気のせいかもしれない。
 黒猫は3匹いるのですが、モーツァルトが好きなチビは生まれて直ぐに病気で眼球を失っているから光らない。
 この写真がチビの日常です。一度夢に出てきて会話ができて「チビは最初から目が見えなかったの?」と聞いたら、「少し見えたよ。オヒサマが眩しかったよ。」と言った。僕は驚いて飛び起きてしまった。真横にいたチビが「ニャー」と鳴いた。
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