世俗的で愚かな脳の働き

 ほぼ徹夜に近い感じで確定申告用紙を完成させた。
 過去と比較するなら毎年少しずつ国民に不利なルールが加わってくる。
 とにかく自転車に乗り自ら税務署に届けることが毎年の恒例行事になっている。今日は暖かかったので薄手のセーターだけで具合が良かった。暑からず寒からず、いつもこのくらいの気温だったら幸せでいられるのにと思った。
 近所のトンネルを抜けると10年位前まで体育館として使用されていた「県の水道ポンプ場」がある。といっても水道関係の機能が備わっているわけではなく、その昔県が使用していない建物を体育館として貸し出していたが、老朽化が理由で元の所有者に返却されたとのこと。当時の名称は大仏坂体育館。以来そのまんまで、つまり現在は廃墟。
イメージ 1
 近づいてみれば趣のある煉瓦作りで、このままでは勿体無いから何かに使えばいいのにと思ってしまう。
 前に市の広報誌のようなものに、いいアイデア募集みたいなことが書かれていたような気がする。ここで室内楽等の演奏会があったら響きも良さそうだし規模も大きすぎないから、聴いてみたいとは思うけれど、車の音が煩くて音楽会は無理かもしれない。
 鎌倉は大企業の工場が少ないから住民税が高いという。市民としては非常に遺憾である。こんなことを考えながら自転車を走らせるのも、前日に経費の計算に追われていたからだけれど、あっちこち寺だらけの特性を生かして、いっそのこと宗教法人から大量の税金を貰う仕組みを作ればいいのになんて考えてしまう。
 路地に入り暫くすると人のいない好きな道がやってくる。金網越しに大仏の後頭部が見えるのです。
 大仏の拝観料だけで年間売り上げはどの位か、そうとうに儲かっているはず。だけれど一番稼いでいるのは間違いなく鶴岡八幡宮だろうな。
イメージ 2
 確定申告は国民の義務であるけれど、お金のことばかりが気になってしまうのですから、極めて愚かな脳の使い方で健全ではない。悔い改め後頭部に手を合わせた。偶像崇拝ではない。生きていることへの純粋な感謝。
 並ぶ事を覚悟していたのに税務署は空いていた。僕みたいにボールペンで手書きなんて人は少なくて、皆パソコンなのかな?一瞬そう思ったのだけれど、建物の横にあるプレハブの「申告書作成コーナー」という場所は嫌になるほどの人だかりで、(年配の人ばかり)多くの人が書き方が解らないようでした。
イメージ 3
 そういえば深夜NHK再放送だと思うけれど、ハーバート大学のM・サンデル教授が東北大学で講演会している様子を放送していた。それなりに立派な先生なのでしょうが、アメリカ的な文化多様主義(思想も多元的で宗教もばらばら)の道徳感を被災者に対して語っている姿が非常に不快だった。あの人のコミュ二タリア二ズムは人類共通の善を饒舌に正当化させるけれど、単純な話いつでもユダヤ的金儲けを美徳と考えそれを優先させる。
 リーダーシップか?話し合いか?・・自分の命か?職務か?←馬鹿いってんじゃない!
 サンデルの本を買ってはいけない。サンデルに騙されてはいけない。
 国営放送はどうしてあんな番組を制作したのだろう。