大雪の悪夢
2週続けて仕事と大雪が重なった。土曜が都内の老舗ホテルで日曜が神奈川県内の新しいブランドホテル。
天気予報では「都内で約5ｃｍの積雪と思われます。」
しかし、先週都内から6時間半掛かって帰宅。特に藤沢駅からの1時間半の徒歩は本当に死にそうだったから、「予報なんぞ信じてはいけない。恐らく交通網は麻痺するだろう。」
PCで都内のホテル空き部屋を探しだし御徒町の安ビジネスホテルを予約。想定外の出費だけれど、遅刻する訳にもいかないから金曜から土曜の一泊。それで出発したのだけれど、玄関を開けただけでうんざりしたのは既に大雪で、どう見ても5ｃｍどころではないし東京まで辿り着くかな？というか鎌倉駅まで行けるかな。
お正月に北海道のホームセンターで購入した滑り止め用のネジを革靴の裏に装着して歩き始めた。
チェーンの音がバタバタ煩いバスに乗り駅に到着。電車は予定時刻が滅茶苦茶で、暫しホームから珍しい雪景色を眺めていたが、とても神奈川県とは思えない。
そんなこんなで約2時間後、御徒町の虚無なシングルルームにチェックイン。安い部屋にはそれなりの理由があるもんで、まず電話が無い。狭いユニットバス。チョロチョロしか出ないお湯。エアコンの調子がおかしい。ルームキーではなく暗証番号でドアを開ける。つまりホテルというよりマンションのような雰囲気。しかし贅沢はいえないし、外は吹雪だから安心感を購入した気持ちになれた・・・深夜のありえないハプニングが起きるまでは。
「夕食はローソンのおにぎりとBOSS缶」
寒さは脳の機能を狂わせるもんで、おにぎり食べながら缶珈琲という絶対的に相性の悪い組み合わせを買わせてしまう。やることがないので、テレビでカーリング観戦。ふとブログをチェックしてみれば友達は有難いもので、あ○かさんとne○2さんがコメントくださって、携帯から返信して楽しい時間を過した。
とりあえず11時チェックアウトだし、時間を気にせずに文芸春秋3月号を読み始め、数時間後テレビを点けたらフィギアスケートのフリー。そろそろ寝ようかなと携帯電話の目覚ましタイマーをセットしようとしたら電源がオフ状態で充電器を装着しても反応がない。面倒臭いと思いながらコート着て、電池を買いにまたローソンに行くかとエレベータ降りたらフロント横に「100円充電器」なるものが置かれていた。よくわからないのですが、ボタン押すとふたが開いてコードと装着。そして暗証番号押す。100円で30分間使えると書かれていたので、これは便利と試してみた。
そして30分後携帯を取り出そうと思いそこに戻ったら、なんとふたが開かない。何度試してもどう工夫しても駄目だから、呼鈴叩いた。誰も来ない。20回くらい叩きまくり大声出したら、「は～い・・なんでしょうか～」と血色の悪いトン・コープマンみたいなオジイサンが出てきた。この人がナイトマネージャー？・・・状況を説明しても意味が通じない・・腹立たしさから切れそうになったが、我慢して丁寧に15分くらいかけて説明したら、「つまり開かないのでしょうか？」って
さっきからそう言っているだろうが！（ドリフの大爆笑「もしもこんなホテルがあったら」状態。）
さっきからそう言っているだろうが！（ドリフの大爆笑「もしもこんなホテルがあったら」状態。） それで、改善策として元のコードを抜けば開くかも？という話になり、仕方が無いから電源を探したら、観葉植物とホテルの宣伝パネル他もろもろ機材の奥にあって・・・観葉植物を動かしながら（なんでこんなことやらなきゃいけないのだ！）電源を抜いた。でも開かない
だいたいあんたが年金生活だろうが、取り出せない携帯とはなんの関係もないのに、寛容な僕は部屋に戻って何故か二度目のシャワーを浴び、テレビを点けたら既に羽生選手が金メダル獲得だという。デスク上のちゃちな時計の目覚ましを8時に合わせ就寝。・・・あんまり寝ていない。
翌朝、フロントには20才くらいの女性がいて（大丈夫かな？）コープマンが引継ぎしているはずがなく、最初から説明しテキパキ動いてくれたけれど、待たされたあげく何を言うかと思ったら、「充電器の担当者が土曜日だから休みで連絡がとれないんです。」
説明が大変だから以下割愛させていただきますが、機械と格闘しながら自分で開けた。
もうどうでもいいけれど充電されていなかったのでローソンで電池を買った。
「ブランチは青い交番の隣にあるロッテリア」
老舗ホテルに入館したとき、ギャラが吹っ飛ぼうが最初からここに宿泊すればよかったと思った。
従業員が笑顔で「おはようございます！堀内さんが来ると雪になりますね。」
「冗談じゃない。ここに来るとき雪になるんだ。」
※結論。
中途半端に安いビジネスホテルに泊まってはいけない。
100円充電器を利用してはならない。
おにぎりと缶珈琲を一緒に食してはいけない。
