無題

 水戸室内管の演奏会がきっかけで、音楽が嫌いになりそうな気分になってしまった。
 切りかえて土日の仕事に集中したけれど、現場に行けば演奏家がいて音楽と対峙する境遇なのはどうすることもできない。しかも今回はイメージを獲得しにくい内容だったものだから、結果ぶっつけ本番はいつも同じだけれど、金曜の午後BGMもメールも猫たちも全てオフにして、鉛筆を持ちノートを広げ、思い浮かんだ言葉を片っ端から書き続けた。大した内容ではないけれど、「а」と書いたら、その先にくる「b」に繋がるような言葉遊びみたいなもので(аbは文章上の比喩)漠然と反復しているとなかなか終わりがこないから、主軸になるテーマを決め何処かで帳尻を合わせる工夫が必要。日本語は母音で完結するもんだから不可能に近いけれど、韻を踏めないものか?五七五とリズムを意識しながら言葉を纏められないか?など考えた。そして気がついたら夜になっていたので食事したりシャワー浴びたり幾つかの日常的作業を済ませて就寝。翌日ノートの切れ端をチラリと眺め丸めてゴミ箱に捨てて出動。言葉の時間が有効的だったのか自分でもわからないけれど、目の前の現実を受け止め頭を回転させ、どうにかこうにか良い成果が出せたような気がした。
 何が言いたいのか分からないかもしれませんが、2~3年前から心理的に壁を感じていて、そいつを壊したいとずっと考えていたのです。実情としてはまだ壊れていないけれど、手ごたえはあったからヒビは入ったような気がしている。先週まではかなりデカイ壁だったのだけれど、もしかしたら思っていたより薄いのかもしれない。
 周囲に感ずかれないように仕事を終え、ドトールで休憩し帰路についたが、疲労のあまり小田急線内で熟睡。
 気がつけば終点の片瀬江ノ島。その昔、酔った父親が車内で眠り続け「藤沢だと思ったら富士だった。」という笑い話を思い出し、それに比べたらたいしたことではないけれど、暗闇の中海岸沿いを1時間歩くのも馬鹿らしいから藤沢に引き返してバスに乗り換えた。
 こうして僕の6月が始まった。
 MFさんに教えていただいたマルターラーの舞台動画を静かに鑑賞。
 その流れからこんなの見つけました。面白い!
 
 
 どうでもいいことですが、嬉しいことがありました。非常に恥ずかしいのですが、FBの正しいのか間違いなのか判らない僕の英文をそのままコピー&貼り付け。
 どうやら、本当に来日する気だな・・
 
 Iam looking foward to seeing at your concert in Tokyo.
 winterreise&Dichterliebe にわとこの季節にkolloさんが聴ける喜びに感謝(kansha)=Danke sch”on 
 My name is J・Horiuchi.From Kamakura Japan.
 René Kolloさんが「いいね!」と言っています。
 
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 鴨さん!どうして逃げない。ソテーしてオレンジソースをかけるぞ。
 それで音楽なのですが、もう想像できる世界は不要に感じていて、Kolloさん以外で今のところ予定しているのは8月のマゼールPMF。それと超久しぶりの新国は来シーズンオープニング「パルジファル」を予約。  
 今更のクップファーだけれど、トムリンソンとフランツとヘルリツィウス!これは聴かなければと珍しくアンテナが動いたキャスティング。想像できる世界に所属しちゃうかもしれませんが「この3人なら演出する」とクップファーが言ったとか。もしかしたら新しいアイデアがあるのかもしれない。(別の意味でフランツのパルジファルがどうしても想像できないが・・)
 松本はどうしたもんでしょうか?興味あるのはかなり強引に考えても「ファルスタッフ」だけですが、あまりにタイミングが悪いから急いで考えるのは止めます。「温泉に浸かり蕎麦と馬刺と鯉の甘露煮を食べ優雅な一時を過す。」のは悪くないけれど、今の僕にはあの団体の音楽は必要なくなってしまいました。
 もうどうでもいいけれど、先日の7番を聴いて感動しなかったという人のブログをたまたま見つけ「あ、そう・・」と思った。
 
 
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