鎌倉花火大会

 鎌倉市の花火大会。
 人ごみが苦手なのだけれど、ぶらり出かけてみた。じつのところ体調はあまりよくなかった。
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 誰もいない海岸に見えるけれど、濡れそうな一番前しか場所がなかったということ。
 最も眺めが良いのは材木座だと思うのだけれど、侵食された浜辺に何万人いるのか前に進めない状況だから、自宅からも近い長谷・坂ノ下近辺が恒例。
 時間は19時05分頃、FMヨコハマのDJが叫ぶようなMCしながら、お決まりの市長挨拶は記憶に残らない生真面目な内容だったけれど日本語の間違いが気になった。
 以前、千葉のどこかでの花火大会MCを依頼されたことがあって想像しただけで息苦しさを感じ丁重に断った。(信じられない安いギャラを提示されカチンときたともいう。)
 最初に津波で犠牲になった人達を追悼して3つ打ち上げられた。空はまだ翡翠のような色彩。美しい。
 この時ばかりはさすがに拍手は少なく、チェリビダッケが自然と手を合わせ祈る姿を思い出した。音楽といえばマゼールメモリアルで配信されていて、期間限定だろうから幾つか録音をしてみた。ニューヨークフィルのエレクトラシベリウス。素敵な演奏だけれど、まだ感動できるだけの気力はない。
 ボロ携帯撮影は難しい。
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 それにしてもDJが煩い。海岸のあちこちにスピーカーがあって湘南的サウンドといちいちスポンサー企業の紹介があるから、情緒が・・ない。
 湘南的サウンドとはサザンやキョン2と中井さんの歌うドラマ主題歌。そして何故かベンチャーズなのだけれど、由比の浜辺で爆音の大衆音楽は独特のダサさがあって、住民税支払いしなければ等、逃れることができないどうでもいい現実を思い起こさせた。
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 市民よ騙されてはいけない。行政は我々に何を還元してくれているのか?負担ばかり増加させて、そういえば鳩サブレーの豊島屋が浜辺の名称権利を買ったとニュースになっていたけれど「市民の希望を尊重させて材木座由比ガ浜のままにした。」そんなの当り前である。
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 花火は五感に響く。
 視覚と音はもちろんのこと、特に嗅覚は日本特有の季節感と重なり合い懐かしい気持ちになれた。
 人生の最後に、もう一度体験したいとおもうことでしょう。
 いずれにしても、梅雨明けに合わせるかのように大輪の花が夜空を彩った。