ぐるぐる交換会

 もう一週間経過しましたが、ブロ友との恒例飲み会「ぐるぐる交換会」が御茶ノ水の怪しい居酒屋の一室で行われました。当日は19時開宴。お休みだったこともあり早めに出かけて、誰かしらいるだろうディスクユニオンで時間をつぶして18時40分くらいには入店しようと考えていた。移動中に電車内でスマホ片手にFB見ていたら「有休取ったから18時から飲んでいる」的なLoさんの書き込みを見つけ「だったら最初から18時からにすればいいじゃない」とか思いながら現地に到着。個室にはバッハのような音楽が流れ(毎回店のCDプレイヤーを勝手に使用している私たち。)さつま揚げをつまみに既にビールを飲んでいるLoreeさんとnemoさんのお姿。「こんばんは。お久しぶりです。では改めて乾杯!」それからお刺身の盛り合わせが運ばれてきて19時過ぎにグラゴルさんが到着。「こんばんは。お久しぶりです。では改めて乾杯!」PCの存在しない時代では確実に遭遇しなかったであろうほぼ同年代クラシック音楽愛好家の男だけのマニアなトークに花が咲いた。
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 中央にちり鍋。白身魚の切り身を野菜や豆腐とともに水煮にした日本の鍋である。煮汁に味付けをしない淡泊な味わいが特徴である。誰かが「子供の頃は豆腐の良さがわからなかったけれど、年齢を重ねて美味さを実感できるようになった。」と言葉にした。そしたらLoeeさんが「僕は週に3~4回豆腐食べていますよ。」って世の中には不思議な人がいるものである。しかも真冬というのに彼は半袖でやってきたのだから不思議というより変人なのかもしれない。
 その後の食事はタケノコ、白子ポン酢etc 美味しいものばかりで幸せ。
 歓談中のナルコレプシー話は僕が発端で、そこから伊集院静先生のご本「いねむり先生」に飛躍したのだと思います。前後関係がおかしくなりますが、先日お仕事を頂だいしている都内のとある会社で伊集院先生を目撃した。お急ぎだったのか原稿のような複数の紙を大切にお持ちになりながら階段を走って降りていかれた。
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今回ぐるぐる交換用のCDを最も多く持参したのは僕だったのですが(手放したCDに関しては生活の通過点みたいな感覚にしか思っていないのですが、数えていないけれど30枚程度は放出したように思う。)親切なグラゴルさんは「こんなにお宝ばかり出して大丈夫ですか?」と心配してくださったが、よく見るとこちらで用意したラトル「春の祭典」・ムーティマーラー」をウェブラジオで録音したたぶん貴重なCDRと、渡邉暁雄シベリウス交響曲全集」DENON正規のデジタル盤を持って帰る気満々になっているから面白かった。
 ちなみに写真中央のVHSビデオも僕の提供した「セックス・ピストルズ」の名作映画。nemoさんが欲しがるかなとリストに加えたのだけれど、どうやらグラゴルさんが入手したようで、ご本人曰く「現在ビデオデッキを捜索中。」とのこと。

 結果僕は約30枚放出して、ラトルがバーミンガム市響でフォークトと共演したベートーヴェンの協奏曲1番2番3番。2枚目にグールドのカデンツァという1番がカップリングされているEMCのCD。素晴らしい音楽です。
 しかしこの録音に対する疑問は2回収録されている1番の第2楽章が両方とも「10分44秒」という現実をnemoさんからご指摘いただいたこと。偶然同じ時間に終了することもある可能性はあるけれど、2度聴きなおしてみても違いがわからない。というか同じとしか思えない。疑いたくないけれど、こいつはサポタージュかもしれない。単純にライヴでは起こりえない現象。
 解説は以下。

  労働者の争議厚意の一。労働者が団結して仕事の能率を落とし、使用者側に損害を与えて紛争の解決を迫ること。怠業。サボ。
 2 怠けること。
 [語源] 1870.<フランス語,saboter「台無しにする」(もとは「打つ,奮い立たせる,悩ます」;sabot の派生語)より;フランスの労働者が争議中 sabot「木靴」で機械を破壊したことからという説や,農民が抑圧的な地主に抵抗し木靴で農作物を踏みつけたことからという説などがある。・・「ああ木靴のサボね。」
 語源まで読むと限りなく録音とは無関係と感じられるけれど、グールドなら録音しなおしたことでしょう。
 それとコンビチュニーがゲヴァントハウス管を振っているシューマン交響曲全集幾つかの序曲も収録されているETERNAのCDを頂だいした。
 帰宅してまずコンビチュニーを鑑賞。好ましい音楽で特にシューマンの今の時代あまり演奏されないドイツ的な分厚い音色だったもんだから、ジークフリートみたいな角笛と銃を持参し山に狩りに行きたくなる幻覚に魘された。
 最近大量に出品しているのには事情がありまして、いつ何が起こってしまっても問題ないように部屋を整理し始めてているのです。ラディゲがコクトーに語ったお話の真似のような気分。
 
 いずれにしても気心の知れた友人との会食は楽しい。
 一年ぶりというのはちょいと時間を空けすぎた感じがするので、次回は初夏なんぞいかがでしょうか。