最近の出来事

 数週間前から蕁麻疹のようなアレルギーが酷く、かかりつけクリニックでは対応が不可ということで、市内の皮膚科に通い始めました。最初は微弱な成分らしきお薬を処方されたがあまり効果がなく、起床すると数箇所蚊に刺されたようにぼこぼこしている。次回血液検査の結果が出るので、それから新たな対応を考えましょうということ。今も背中が痒い。
 気になるのは普段の薬との相性が悪いのか、ナルコレプシー症状が数時間ごとにやってきて、我にかえり時計を見て午前なのか午後なのか混乱することもしばしば。同居の黒猫チビは1日15時間以上寝ているように思うけれど、小生も睡眠に関してだけは猫化してきたような気がする。
 ナルコレプシーといえば阿佐田哲也氏。こんな感じだったのかなと想像しています。昨年までお仕事を頂だいしていた都内のホテルにほぼ在住されていた伊集院静先生著「いねむり先生」は購入したまま読めないでいて申し訳ない気持ちになる。そういえば村上春樹氏「騎士団長殺し」もそのまま。しかしこの人の作品に申し訳なさみたいな感情は全くなく、寧ろどうでもいい気分になるのは何故だろう。
 病気文士といえば吉行淳之介氏。「目玉」の一文に以下のようなものがあったと記憶している。
 「それは突然やってくる。強い睡気がまず最初にある。・・数時間重い眠りがつづくと、不意に呼吸困難の発作が起こってくる。こうなると、もう歩くこともできない。・・横になることもできず、上半身を布団の上に起こして・・うずくまっているしかない。」まあこの人の場合は歩く病人そのままの小説家で、喘息や結核だとか肝炎や躁鬱etc
 ただ凄いのは女性を求めて点滴してまで夜の銀座に出かけて浴びるように酒を飲む。店を出るときたまたま同じクラブで飲んでいた東郷青児氏が吉行氏にフランス語で何か話しかけた。それに対しフランス語で答える。
 「いつもお洒落な装いですね。」・・「あなたほどではありません。」だったとか。この控えめなやり取りがダンディズムかわからないが、わざわざ敵を作り肉体を鍛え「周囲に嫌がられる知的快楽を一生懸命信仰し、私は社会と戦っている。」と説いた三島氏とは異なる。あれはナルシズムである。
 
 僕は思う。自室はゴミ屋敷とまでは行かないけれど物が散乱してお世辞にも綺麗とはいえない。もしかしたら本来はもう少しロマネスクな性質。どこかのタイミングで生き方を間違えたのかもしれない。
 話は変わるが、下の写真はハズキルーペである。 
イメージ 1
  「字が小さくて読めない!」というアホみたいなCMが始まった2~3年前に入手したものだから、世間の流れに踊らされたわけではないが、試してみたくなるは強度の問題で本当に丈夫なのだろうか?である。
 それでルーペを椅子に置き座ってみた。そしたら簡単にレンズとフレームがはずれ、つまり2つの物体に分離してしまった(驚)しかし壊れたわけではなく元の形にはめることができた。つまりCMの女性は軽い人たちだけを採用しているのだと思う。「私ハズキが好き!」馬鹿かと思う。なにが言いたいかというとそれだけのこと。しかし製品としては悪くない(笑)
 耳のうしろが痒い。

 10月鎌倉の映画館でロシア特集があるので調子が良ければ観たいと考えています。 
イメージ 2
 第一候補は「アンドレイ・ルブリョフ」 タルコフスキーは好きだった時期があったけれど、実はこれまだ鑑賞したことがないのです。あとは「エルミタージュ幻想」 アレクサンドル・ソクーロフは観念的な作品が多い。(これまた観ていない。)DVDとかで観るチャンスは沢山あったけれど、映画は映画館でなければ。90分の作品を1カットで仕上げたって凄いと思うのです。指揮者役はゲルギエフ。でもトルストイも魅力的だな。
 
 音楽の話も書こうと思いましたが、草臥れたので次回とします。