両親のこと
私の両親、父が信州上田の出身。広告代理店を経営していた。
母は東京の出身で沼津で成長し卒業後には教師をしたり、下高井戸の映画館支配人をしていた。
私は高齢出産だった。
両親がいなくなってから、2人の色々な事を知った。
東京大神宮で挙式したこと。
新婚旅行は別所温泉だったこと。
かなり深刻な離婚の危機が何度かあったこと。
父は役者になりたくて上京したこと。
おおば比呂志と知り合いだったこと。
車の運転をしていて土手から田んぼに落ちたこと。
これは知っていたが、頭の回転が速く、ニッカのウイスキーが好きだった。
母の方は伯父が(歳が離れていたから、おじいちゃんと呼んでいた)宮内庁に勤務していたこと。
最初の婚約者が戦争で亡くなっていること。
母は文才があり新聞に記事が出ていたこと。
日米安保運動ただ一人の犠牲者の樺美智子さんを「みっちゃん」と呼び一緒に生活していた時期があったこと。
樺さんのお母様にダンスを習っていたこと。
若いころ煙草を呑んでいたこと。
そして一番驚いたのは母方の先祖が源氏の系譜、お殿様弟の直系だったこと、等である。
こんなこと書いていたら、私は急にお墓参りに行かなければと思った。
そして自分のルーツを可能なら調べてみたいと考えてみた。