サイトウキネンのチケット落札

 温泉に出かけてから身体に変化が起きまして、目立ちはしませんが頭とおでこに小さなデキモノ、これは恐らく岩盤浴による毒素排泄の痕なのだろうと自ら判断、もう消えつつある。
 それと就寝時間に関係なく早起きになったということで、今のところ倦怠感も無くすこぶる快調である。
 だいたいミスター不健康な私が午前中にブログを書く、しかも仕事の前になんて考えられない出来事でして、過去ログの投稿時間を見ると深夜ばかり下手をすると寝ていない朝だったのだから、やはり効果があったみたい。
 少し経てば元に戻るのだろうけれど仕方ないことで、思えば宿で働いている女性は皆肌の綺麗な人ばかりだったと思い出すのは、あれは確実に従業員の特権であり温泉効果なのだ。
 私には短期間の気分爽快だったとしても、こんな感じだから発想も前向きに変化する。
 先週なんか酷いもので、「夏場は仕事が少ない。私の未来は暗い。」深夜密かに自室でトリスタンを聴きながら、豚の貯金箱に幾らあるかなと、まるで守銭奴のように500円玉を数え、「だいぶあるな。しかし貯金のしすぎでお金が無い。」と頭がおかしくなったとしか思えない状況だった。
 そこで、オークションでサイトウキネンオーケストラを検索、小澤さんの初日9月5日を直に落札。
 お金がなんだ、私はもう一度小澤さんの演奏が聴きたいのだ。
 少し前まで決断が鈍っていたのは、仕事の打ち合わせ等の調整が厄介で、つまり現実的に判断が困難だったからで、これは忙しくてもそうでなくても何時もの事、なるべく行動に無駄がないようにスケジュールをコントロールし、頭の回転が上手く機能するように自らを戒めているから。
 私はどうも極端に神経質みたいで、でも性格だろうからと受け止めている。
 そういえば詫間武俊さんの「性格はかえられる」とかいう本を学生時代心理学の勉強で読んだように思うけれど全然内容を憶えていない。
 強烈な本以外は、読んでも読んでも忘却する。
 パソコン上の決断は極めて簡素である。
 ボタンひとつ押すだけで行動が決まるのだから人の温もりが無い。実際に聴く音楽と対極の感触。
 それでもいい、行動が決まれば次の未来。
 ブログにも似た感触を、始める前と最初の頃はそういう軽視がありましたが、それは完全に知識無き私の偏見でした。
 これまで多くの方々とのコミュニケーションがあり言葉の重みを感じてきました。
 始めて正解だったと断言できるのです。
 ブログで知り合った音楽好きな博学の方、松本にお住まいで今回のサイトウキネンでお会いできるのです。
 行くと決めて良かったです。
 小澤さんは食道癌74歳、普通の人生なら遥か昔に仕事はリタイアし延命の治療のみに専念するのでしょうが、9月の指揮が人生をかけた目標になっているのですから、我々は応援しなければ。
 応援とは現場に行くこと?無理ならCDを聴くことなのかな?と急に思いました。
 本当は私なんかには何もできないけれど、先日のブログに書きました芸術と財政の関係に少しだけ関与できたのかもしれません。