1月3日 (今年の課題)

 「ワグナー関係の話」という新しい書庫を設定いたしました。
 これまでは音楽でひとくくりにしていましたが、先日「トリスタンとイゾルデ」を聴き、「あぁ、これこそ私が求めていた世界」と思いそうしました。
 ワグナーに限らずオペラから気持ちが離れていたのは、チケット代の高さと現在夢中になれる歌手が見つからないからだと感じておりまして、それとオペラは観るものなのに(たぶん正解で、聴く概念より観る気持ちが強いのは「聴きながら観る」ものと思う)普段自宅では専ら聴く作業が好きでDVD等の映像は極端に少なく、いまだに「トリスタン」はフルトヴェングラー、「パルジファル」はクナッパーツブッシュのレコードで、自らイマジネーションを働かせ頭の中で劇を構成させたりしている。
 以前「私の聴いたヴィントガッセンは・・・」と自慢げに話すどっかのオヤジがいて、その時代はテノールならルネ・コロや先日亡くなったペーター・ホフマンが全盛期だったのですが、現在を否定し過去だけを賛美する大人にはなりたくないなと思ったのだけれど、下手したら自分もそうなる可能性はあるのだから注意しなければいけない。
 特に問題は「演出」だと感じていて、昔は歌手や指揮者の時代だったけれど今の特にワグナーはとんでもない舞台だらけ、兎に角映像を観ることで己の知識と意識を向上させるしか方法は無いように思う。
 聴くも観るもイマジネーションが必要ということで、これを今年の課題にしよう。
 また新しいDVDを買ってみなければ。
 バレンボイムが「指輪」全曲を日本公演したのなんか何時だったのかな?クップファー演出などは随分と昔のように感じられ、急に思い出したのですが「ワルキューレ」の時、あれは神奈川県民ホールで何故か隣の席が鑑定士の中島誠之助で反対側の隣の紳士と「いい仕事してますね」なんて話していた。その日私は「いい仕事かな?」程度だったと思う。
 今年はバイエルンが「ローエングリン」を持ってきて話題のカウフマンが歌う予定ですし、実はあまり好きな声ではないのですが実演に接してみたいですね。
 カウフマンを変換したら「買う不満」になってしまった。大丈夫かな?
 読書・・ニーチェを読んでいます。