レヴァイン体調不良・カウフマンは原発でキャンセル。

 メトロポリタンオペラ公演が近づいてまいりましたが、あんまり好きな歌劇場ではないので当然パス。
 これまで数回鑑賞してきたのですが、その度になんかじっくり聴いている気分にならなくて、ザラッとした粒子の粗い音楽が巨大なパフォーマンスに取り込まれて、まるでハリウッド映画を観ているような虚しさが付き纏う気分。
 ドイツのオペラなんかでは考えられないけれど、メトの場合例えばドミンゴが登場しただけで拍手が起きたりするから、緞帳が閉まりだしたら拍手や歓声なんか当たり前で、数年前に「椿姫」を最後にもういいと思った。
 それに今回S席は63,000円だから、いくらなんでも高い!
 それでもちょいと気になり招聘もとのジャパンアーツのHPを覘いてみたら、まだ大量にチケットがあるみたい。
 東京文化会館の「ルチア」はS~C席まで、NHKホールの「ドン・カルロ」と「ボエーム」はD席まで残っている。
 唯一完売していたのは、サントリーホールでの特別演奏会だけ・・何故だ?
 不謹慎ながら、たぶん皆お金が無いのではなかろうか、そうとしか考えられない。
 タダ券ばら撒けばいいのにと思う。
 そういえば、HPも見てみるものだなと感じたのは、指揮者レヴァインが体調不良でキャンセルし、代役はファヴィオ・ルイジになっていた。でも、これまた不謹慎ながら、恐らくルイジが振った方が良い感じになるのだろうな?
 そんなことよりも一番驚いたのは、ドン・カルロを歌う予定になっていたヨナス・カウフマンのキャンセル。
 しかも理由が「地震及び原発問題の懸念」だというから・・ケツの穴の小さい奴である。
 ちなみに代役の・・ヨナフン・リーって誰だ?
 カウフマンは秋にボローニャ歌劇場公演でドン・ホセを、そして小生もチケットを買ってあるバイエルン歌劇場のローエングリンを歌う予定になっているのだから、どうやら全部キャンセルする覚悟が必要と感じた。
 もう、どうでもいい気分になってきた。
 
 N響アワー途中から観ましたが、チョン・ミュン・フンの指揮っていろんな意味で凄いなと思いました。
 あまりに濃いのです。受けつけがたし。
 モナコグランプリ、小林5位入賞!素晴しい。