お祭り
電車で20分くらいの場所に七夕祭りで有名な平塚市があります。
実は幼少時の嫌な思い出がありまして、くだらない話ですが「タコ焼き」にタコが入っていなかったのです。
これは大人を信じてはいけないのだと学習した最初の出来事で、以来「タコ焼き」を食べるたびに七夕がくるたびに思い出す大変に悲しいお話で、なんて可哀想な私である。
それ以来、平塚の七夕には出掛けていない。
因みに今年は祭りも縮小で夜のライトアップもしないそうで、何となく面白みが無いように感じる。
祭りといえば近所の甘縄神宮、あれは秋のお祭りなのですが川端康成邸の裏にある小さな神社で急な階段を上がると祠があって振り返れば海も見えて景色も良い。
個人的に好きな小説「山の音」で主人公が聞く裏山の不可解な音が鳴る場所にあるのがこの神社なのですが、川端先生は今回関係ない。
その昔、甘縄神宮の祭りの時に浴衣姿の夏目雅子さんが仲人さんの奥様と笑顔で歩かれていたそうである。
美しかったのだろうなと、勝手気ままな私の想像である。
きっと映画のような情景で、その場にいられなかったことが、一生の幸運を取り逃がしたような気持ちがする私はおかしいのだろうか。
タコが入っていない事などどうでもいい。
ふと小説のネタになりそうな気分になった。
別に夏目雅子さんである必要もないし、短編小説から始めてみようかなと思いました。