焼き鳥の名店

 一昨日の話、友人と夕方駅前で待ち合わせ。
 折りしも台風が近づいてきているからか、いつもなら混雑している小町道りに人は少なく闊歩する。
 知人が経営しているという焼き鳥屋さんに連れて行ってくださった。
 このオーナーには一度会ったことがあって、勿論私は憶えていたのですが、むこうは私が別人に思えたらしく「印象がまるで違う。」そうで、あの時はタキシードで髪の毛も固めていて今回はジーンズにユニクロのポロシャツでしかも脱力していたから説明が無ければ気がつかれなかったと思う。
 私はあまりお酒が飲めないので癖の無い焼酎の水割りにしたのですが、味見させていただいた日本酒が美味しくて、焼き鳥も軍鶏肉だから油に旨みが凝縮されていて素晴らしいと感じた。
 こういうとき店の写真やなんかを載せて紹介すべきものなのか解らないのは、美味い店ほど人に教えたくないもので今後もスタンスを変えるつもりは無い。
 最近鎌倉の名店も何代目なのか若旦那が運営しているのだなと気がついたのは、此処もあそこもそうだから皆誰にも負けない良い仕事をしている。
 己の道を信じ技術を磨く、当たり前の鍛錬がどれだけ世間に浸透しているのだろうか、観光地鎌倉も捨てたもんじゃない。
 次は寿司を食べに行きましょうなんて話、楽しみです。
 昨日は、なんか音楽を聴こうかなと漸くレコードを取り出した。
 サヴァリッシュバイロイトライブ「タンホイザー」第三幕にしてみました。
 アニア・シリアのエリーザベト、エヴァーハルト・ヴェヒターのヴォルフラム、グレース・バンブリーのヴェーヌス、ウォルフガング・ヴィントガッセンのタンホイザーと凄い連中ばかり。
 サヴァリッシュだってこの時は如何にも若い演奏。
 ヴィントガッセンの「ローマ語り」恐ろしいほどの歌唱。
 それでお腹いっぱい。
 今日は土用の丑の日なのに涼しく過ごしやすい。