地デジの日に買ったレコード 21 22 23

 たいしたネタも無く少しブログから離れていましたが、この数日で随分と色々なニュースが世間を騒がせている。
 中国の列車事故、英国メディア王の件、ノルウェイのテロ、有名人の訃報も多々ありました。
 彼方此方の書き込みを見ていると、それぞれ様々な人たちが自論を展開、自分も少しは意見したい気分になるけれどが、社会や宗教の話はマナーとしてブログ上ではタブーに感じるので止めておきます。
 ただ気になったことを記せば、温首相が事故現場で「私は病気で11日間寝ていた・・」発言と、ノルウェイの政治集会には警察官がいない現実、それから英国メディアと政治家の繋がり。
 世の中にはまだまだ知らないことや驚くことが沢山あるということ。
 先日、アナログ放送最後の日にディスクユニオンでデジタル化を祝しレコードを3枚買ってきました。
 チェロのカサドがバンベルク交響楽団と50年代に録音したヴィヴァルディとハイドンとボッケリーニの協奏曲。
 バレンボイムが70年代にイギリス室内管弦楽団を弾き振りしたモーツァルト18番24番のピアノ協奏曲。
 サヴァリッシュ指揮ドレスデン国立のシューベルトのミサ曲、以上の3種類で全部いつもの500円以下コーナーから探し出した誰も買わないようなレコードばかり。
 アナログレコードは雑誌を読むと既に一部のマニアだけにしか通用しないツールだそうだが、そんなこともないのは何時も店が混んでいて買っていく人が多い状況を確認し、需要は今後も続いていくのだなと思う。
 暫くアンプのスイッチを入れていなかったのだけれど2曲聴いてみました。
 最初はカサドのボッケリー二。
 これはわりと好きな曲でして、そうはいっても今まではごく稀にCDでデュプレ盤を聴いていただけで旋律を憶えている程度なのですが、まるで違う音楽みたいに感じられた。
 カサドは堂々とした力強い鳴らしっぷりで、感情に溺れそうになる美しい第2楽章なんかでも男くさい演奏を貫く、迷いの無い音楽。
 そういえば、デュプレは如何にも神経質そうで独特の感情の機微が表出、妙な起伏は無いけれど嬉しさより深い悲しみが先にやってくる。
 色に例えるなら青、それも雲に遮られ微かに空が覗いているような微妙な色彩。
 その光は弱々しく思える程で時に心其処に在らずか、全部が想像だから何の確信も無いけれど、そう感じてきましたから後で確認してみたい。
 次がバレンボイムモーツァルトの18番にしてみました。
 年代から判断すると30歳くらいなのかな。
 ジャケットの写真が当時の顔がアップで豊かな頭髪だったのだな。
 新しいベルリンフィルをやはり弾き振りしている録音はCDで所有していて、昔とどんな変化が生じているのか無意識のうちに愚かにも対比してしまう。
 全体にテンポが特にオケの動かし方が速く感じられ、自由闊達兎に角ピアノの音色が美しくキラキラ輝いている宝石のよう。
 後からベルリンフィル盤も部分的に聴いてみましたが、ゆったり慌てずモーツァルトと対峙。
 巨匠の演奏だなと関心を抱きました。
 どちらの演奏が好きか?
 自分のコンディションによっても都度変化するでしょうが、若き才能に溢れた時代に憧れを感じた。