10月16日「混声合唱団ラトナ第5回演奏会」北本市民センター
念の為ブログアップの承諾は団長さんから頂だい致しました。
元々は指導者の船橋研二先生と何年?随分長く親しくしてくださり、ご自宅にご招待ご馳走になったり、少しの期間ですが歌を教えていただいたり、有楽町ガード下の居酒屋に行ったり、それからご本人で主催されている「ケン・ミュージック・カンパニー」のコンサート司会を数回したりと色んな事を思い出す。
つまり私は公私にわたりお世話になっている。(お酒が好きなのでお世話した事もあるような気がする。)
先生は藤原歌劇団所属のテノール歌手で、最近は歌唱指導の分野でも活躍されていて、自ら日本初演のキャストであった「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」等大作が中心で、オーディションから作品完成まで全部関係してくるから忙しい時期は相当に大変みたいです。
なんてことの一部分が「ラトナ演奏会」のプログラムに載っているのですが、前に宮元亜門さん演出で佐渡裕さん指揮のバーンスタイン「キャンディード」に出演されていて、その時のプロフィールには数々の有名作品と一緒に「混声合唱団ラトナ指導」と印刷されていて、あれは団の皆さんも喜ばれただろうし素晴らしいお考えだと感じた。
当初は6月末の日曜日に舞台が予定されていたが、春の計画停電で音楽室が使用できなくなってしまい間に合わないと判断し10月半ばにスライドした。
それも影響しているだろうし、秋は市の体育祭や幾つかのイベントと重なり結果空席があった。
8割は埋まっていたかな。前回まではほぼ満席だから、時期が悪いのかもしれない。
それでも席数は捌けていたと聞き少し安心しました。
チケット代金は800円と安いのです。
単純に6万円のメトロポリタンオペラと比較するなら「75回聴ける計算になるのだな」と思った。
当日朝6時55分に自宅を出発しホール着は9時30分。
打ち合わせ~ゲネプロ終了が13時5分、お弁当を食べていたら開場時間になっていた。
気温何故か30度、暑い!
@プログラム
これは男の人生を川の流れにそって表現しようという試みから、今回の舞台用に詩作されたものを先に朗読し、それから音楽・・朗読・・音楽・・朗読~の展開。
その詩が素晴らしく、朗読者としては作家を紹介したいのですが、「絶対に駄目!」と言われているので仕方が無い。ソプラノのHさんです。
第二部 「抒情歌」
第一部から第二部の間に休憩時間は無くて、「筑後川」終了で合唱団は次の準備に入り司会がスタンバイまでの数分を語りで繋ぐ。
構成は年配の方々も多いので無理のないように、男声と女声が交互にあって数回のMCつまり私の喋り。
頭MC 「お祭りマンボ」(混声) MC 「ゴンドラの歌」(女声) 「銀色の道」(男声) MC 「恋のフーガ」(女声) 「見上げてごらん夜の星を」(混声) 「青い山脈」(男声) 「あの素晴らしい愛をもう一度」(混声) MC 「荒城の月」(女声) メリー・ウィドウから「七重唱行進曲」(男声)、これは寸劇振り付け有りで衣装は毎回バージョンアップしている。
緞帳が下がりやっと15分の休憩時間なのですが、開演から1時間以上は経過していたように思う。
緞帳上がり音楽先行なのですが、開演数分前から幕にはザ・タイガースの動画(音無し)が映されている。
「花の首飾り」 MCは常に上手(斜幕にビートルズを映す) 「ラヴ・ミー・ドゥ」 「ヘイ・ジュード」 MC(映像は曲紹介に合わせ異なるアーティストになる。) 「亜麻色の髪の乙女」 「ブルー・シャトウ」 「モナリザの微笑み」
予定のプログラムは以上。
団長田中さんの挨拶。
アンコール2曲 AKBの「桜の栞」 それと「オブラディ・オブラダ」
以下が出演者
混声合唱団ラトナ 指揮/船橋研二 第一部と第二部のピアノ伴奏/清水良枝 第三部とアンコールの伴奏 シンセザイザー/R・M パーカッション/M・H ピアノ/仲澤暁奈 第一部の朗読&二部三部の司会/堀内淳
衣装/金澤扶美 照明・プロジェクター/㈱テイク 音響/イーグル・サウンド ペーパーアイテムのデザイン&PC操作/タント
(シンセとパーカッションの2人は名手で、個々に舞台やテレビ出演やら忙しいから名前出していいのか?なのでイニシャルにしました。感謝しています。またお会いしましょう。)
ラトナの皆様お疲れ様でした!
良枝さん、暁奈さん、タントОさん、皆さんお疲れ様でした。
船橋さん「近々遊びに伺います。ありがとうございました。」
いつもの私の記事をお読みの人ならご理解いただけると思うのですが、知らない曲ばかりだからyoutubeで検索して音楽を覚えました。
MCの文章ですが、これまでは納得行くまでノートに書き、何度も自室で声を出して練習し、暗記するくらいに嫌になるくらい頭に入れたのだけれど、今回はその手続きを全て放棄してみました。
正直勇気が必要でした。
期日が近くなるにつれ、刺激的で嫌味にならない言葉だけが篩にかけたみたいに頭の中で整理されてきたような気分になって、「あとはお客さんの反応を見ながら、適当に感じたことを言葉にしよう。」と開き直れた。
共時性というほど大袈裟ではありませんが、「荒城の月」の前に土井晩翠の歌詞がはっきり脳に入り込んできて、「千代の松が枝わけ出でし昔の光いまいずこ」から、伊達政宗公が千代を仙台と書き改めた史実、古の光を求める美しき日本的情景と青葉城にある土井晩翠の歌碑が交錯したような不思議な気持ちで、そんなことを話したように思う。ゲネプロではそこまで言葉にしなかったから半分は思いつき。
そうしたら打ち上げの時にバスの宮崎さんの故郷が青葉城近くで、ご高齢の母上がご遠方から聴きに来られたという。(色々と親孝行されていて、うらやましいです。)
「筑後川」朗読の時は行ったことがない九州を想像し、しかもより具体的に阿蘇を思い描き、つまり勝手にバラックのような生家や引越し先の家等も脳の中で作り上げ、進学した公立の高校と働いた工場まで目に見えるように「私はここにいた。」まるで幽体離脱のように最終的に有明海まで出掛けてみた(笑)
上手く朗読できたか解らないけれど、河口は海からの光を反射し眩しく感じられた。
飲み会でHさんはじめ九州関係の人が合唱団に多いことを知った。
「青い山脈」では原節子さん演じる雪子を思い、「1949年の作品」とこれまたゲネで言わずに本番で何気なく数字を言葉にしたのだけれど、テノールの久保さんが計算されていて、「最年長の鈴木さんが19歳の時の映画だから、正に青春の歌なのですよ。」 「なるほど!」と思いました。
「ゴンドラの歌」では「命短し恋せよ乙女」と静かに歌う名優志村喬氏を思い浮かべながら黒澤監督「生きる」にスポットを当てたら、終演後ロビーで黒澤ファンの笑顔の紳士に「若いのに昔の映画しっているね。」と声を掛けていただいた。
お客様からブログにコメントいただいたことも嬉しく思いました。
実情は反省点が多いのですが、果たして上手く話せたのか滅茶苦茶不安です。
早く映像が観てみたいのですが、恐ろしい気もする。
そういえばアンコールのビートルズでは「パパパーヤ・・」しか歌っていないと思います。
楽譜見ながらもかっこ悪いだろうし、歌詞を記憶するの完全に忘れていました。