テノール馬鹿、ボニゾルリ再び

 
 「テノール馬鹿」第7弾として、再びボニゾルリ動画を紹介させていただきます。
 しかも同じ曲・・「トロヴァトーレ」から‘見よ恐ろしい火を‘イタリアのヴェローナ野外ステージでのライヴで、私はLDで全曲を所有しております。
 同じ人の同じ曲なんてどうかしているとお思いかもしれませんが、アップしないではいられない内容でして、お聴き頂ければ納得していただけると確信しています。
 ボニゾルリほど自己中心的で自分大好き人間はいないと感じていまして、2回続けて「Di Quella Pira~!!」とアンコールに応じているのだから、テノール馬鹿もここまできたら尊敬するしかない。
 オペラであることを忘れたのか、オンステージのような立居振る舞いである。
 たしか、晩年にスペインだったかな?本番でハイCを外してしまい、それでもお客は心意気に満足し喝采を送ったのですが、本人が納得できなくてカーテンコールでアカペラで同曲をハイCを歌ったことがあるそうです。
 あるとき私はボニゾルリ「ナポリソング」のCDを買いまして、そしたら歌詞の余韻に浸りたい静かな曲でも最後に思い切りキーを上げて歌うのですから、「これはナポリソングじゃない」と些か困った経験があります。
 実演で聴いたときは曲の途中で歌うのを止めて、一度舞台から姿を消し残されたピアニストは困惑の表情。
 暫くして再登場し途中からまた歌いだした。・・・で、最後で失敗した。
 「空調がおかしいからいけないんだ!」とステージ上で文句を言った。
 凄い歌手がいたのだなと懐かしく思い出します。