「ウェルテル」‘春風はなぜ私を目覚めさせるのか‘F・コレルリ

 マスネ歌劇「ウェルテル」から、‘春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか‘フランココレルリ
 メトロポリタンオペラの実況録音みたいで、CDになっているなら全曲聴きたい。
 テノール企画を始めた時から早く紹介しなければと思っていたのですが、コレルリの本質を伝えられるアリアがなかなか見つからなくて悩んでおりました。
 できれば動画にしたかったのですが、口パクだったり、ライヴでも全盛期を過ぎたものが多かったので決断できないでいた。
 それでもヴェルディ運命の力」はDVDでも売られていて、しかも全盛期でテバルディやバスティアニーニと共演していて凄い内容なのですが、なんとなくテノールの曲がパッとしない印象でやめたのだけれど、バスティアニーニとの二重唱は歌の戦いのよう。
 それに2人とも俳優みたいにハンサムなので、まるでヴィスコンティの映画を観ているようで本当にお勧めのDVDです。
 コレルリは楽譜からはみ出すくらいに歌い過ぎるテナーで、さぞかし指揮者や伴奏したピアニストは大変だっただろうなと想像する。
 しかし、そこにコレルリの魅力があって、昔の人ですしレコードやCDで聴くしか方法がありませんが、オーディオではなく絶対的にライヴの人なのだと思う。
 ウェルテルはご存じゲーテ原作。
 カレーラスのソフトな歌唱が印象強く、そういう曲だと思っていたのですが、詩人の小説は命を掛けた若者のが主人公だと思いだし考えを改めるべきかもしれない。
 本を読み直したくなりました。