「連隊の娘」 ハイC連発!アルフレート・クラウス

 
 ドニゼッティ連隊の娘」第1幕からト二オのアリア「僕にとってなんと幸運なことか」名歌手アルフレート・クラウス。
 こうなったら大物のパレードになってもいいとクラウスを検索し「連隊の娘」に辿り着いたのだけれど、最近では奇跡の歌声フローレスが得意にしているアリアでハイCが9回出てくる普通の人にはまず無理である。
 この9月にフローレスは不幸なことに「海水を飲んでしまい歌えないから。」と来日しなかった。
 キャンセルの理由多々あれど、オペラ歌手が海水飲むなんて考えられない理由である。
 素直に「放射線が怖いから日本に行きたくない。」と発表すればいいのに、誰も批判なんかしないと思うし、それとも本当に海水を飲んだのだろうか?だとしたらフローレスはただの馬鹿である。
 「テノール馬鹿」シリーズは歌に命を掛けた歌手にのみ与えられる最大級の名誉ある称号であり、著名である必要もなければ芸術性も有利に働かず声も容姿も美しくなくていいし、そして海水を飲んではならない。
 つまり、ただ凄いかどうかだけが問題である。(3大テノールは入れないと宣言済であるがフローレスも残念ながらそこに加えなくてはならない。)
 しかし、クラウスはダンディで美しい歌唱は限りなく芸術的である。
 「アイーダ」「ボエーム」「ファウスト」「ウェルテル」・・ドラマティクな役も印象深いけれど、この動画を観ながらオペラファンは限りなくベルカント芸術に導かれてしまう。
 素晴らしい!
 魅力的な歌手でした。