「愛の死」 W・マイヤー
ワグナー楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「愛の死」。
イタリアオペラばかり記事にしていたから消化不良で、刺激的な映像を組み入れたくなってしまった。
私は元来イタリアオペラを殆ど聴くことはなく、普段からワグナーばかりが身近な存在なのですが、あらゆる作品群の中で「トリスタン・・」が最も素晴らしいオペラだと思っている。
理由をくどくど説明する気分ではないのでご了承いただきたい。
時間の許す限り、美しい音楽の中に溺れたい。
意識の無い至上の快楽は存在するのです。
シェローとバレンボイムが手を握り、マイヤーが加われば何かが起こる。
「愛の死」での流血、これは演出ではありません。
奇跡的で意義深く美しい「事故」である。
ミラノの聴衆よ、君たちは拍手が早すぎる。