寿司とカレーの話

 少し前の話ですが、市内の隠れ家的なお寿司屋さんに行ってきました。
 パソコンにも口コミ情報があると後から知ったが、皆「ああだ、こうだ」と好き勝手に批評していて、写真まで載せている人がいて今の時代別に不思議でもないけれど、寿司屋のカウンターで撮影する神経が理解できないし、いずれにしてもあの手の資料は当てにならないと再認識した。
 そのお寿司屋さんは、実に見事な江戸前職人の技、本当に美味しかった。
 夜の部お任せコースで8,000円とそれなりの金額だけれど、中身を考えたらびっくりするくらい安いのだと気が付かされる。昼ならもっとリーズナブル。
 神田の生まれという親方と雑談しながらゆったり過ごしましたが、鮮度、食感、味付け、タイミング、品数、それから季節感、全てに満足。「参りました。」
 個人的には誰かに教えたくもなりますが、誰が読んでいるか判らないブログでは絶対に紹介したくないお店。
 食べたい人は内緒でコメントいただければ教えます。
 とか言いながら、お世話になっているフレンチの料理長なんかには、「あそこ美味いですよ。」と無意識のうちに話してしまった。
 寿司とは関係ない話ですが、先月舞台の時に久しぶりに会ったデザイナーさんと神田の美味しいカレー屋は何処だと話していたら、「駿河台下エチオピアの隣にあるインドカレーが最近のブームなんだ。美味いよ。」と教えてくれた。
 実は私もその店が気になっていて、比較的最近オープンした店だと思うのだけれど、神田のカレー屋数あれど最も有名で美味しいとされるエチオピアの隣に出店するなんて頭がおかしいのではないかと思っていて、そんな理由でまだ食べていない。
 近くに文庫本の品揃えが豊富な川村書店があってよく行くので、そのたびにカレーの蝋細工や写真が視界に入り、冷静に思い出すとあそこはカレー屋さんが3軒並んでいて、スープカレー屋とエチオピアインドカレー屋でさぞかし激戦なのかと思いきや何時もエチオピアだけ混んでいて、私が行く時間がいけないのかもしれないけれど、インドカレー屋にお客がいるのを見たことがない。
 1人でも誰か食べていれば入店しやすいのだろうが、ウインドウ越しに店内が全部見えてしまう構造なのでプライベートが保護されない感覚でどうしても入りにくい。
 お店選びの基準は美味しさとか安さが基準になるのでしょうが、無意識のうちに設計や構造も大切な手続きなのだなと感じた。
 きっとそのうち食べるでしょう。
 そういえばエチオピアはライスの温度が火傷するくらい熱くて、カレーの辛さと反比例するように感じてしまい少し苦手で、何人かの人にその話をしても理解してもらえなかった。
 いかにも私が神経質だということ。