凄すぎる・・第3弾 歌手、俳優、詩人、英雄、ウラディーミル・ヴィソツキー

 偉大なる吟遊詩人ウラディーミル・ヴィソツキーである。
 一度聴いたら忘れられない熱情がそこにあります。
 本来であればグラツキーやレニングラードカーボーイズなんかよりも、最初に紹介すべき人がヴィソツキーだったと反省している。
 1938年モスクワの出身、モスクワ芸術座演劇学校卒業、俳優としてハムレットで名声を獲得。
 60年代に弾き語りを始めたが、体制批判的な内容のためにレコードも詩集も発表できないまま活動を続け、口コミでやカセットテープのダビング等で国中に知られるようになった。
 42歳で死去、国民の許可なく彼の葬儀に約20万人集まり別れを告げた。
 後にグラツキーは先人の功績を称える追悼歌「ソング」を発表し、ヴィソツキーの名は国境越え知られるようになった。
 神保町の神田古書センターに「新世界レコード社」があったときは、CDやビデオ等が売られていた記憶があるのですが、今この人のCD買えるのか調べてみなくてはわかりません。
 あの時買っておけばと悔まれますが、現在では沢山の動画が観れるから充分なのでしょうか。
 ギターと声だけでソ連全体主義的国家に立ち向かった英雄と個人的には考えます。
 事実、ソビエト連邦国家賞を受賞したのですから、つまり彼を支持した人民の熱意が国が動かした。
 ロシアの国営テレビ世論調査で、ロシアの英雄人気ランキングが発表されていて参考までに紹介するなら、 
 1位 ニコライ2世
 2位 スターリン
 3位 レーニン
 4位 ヴィソツキー 
 ランキングに異議を唱える人もいるだろうし、人気ランキングの信憑性は定かではないがそうなっています。
 
 しかし悲しいかな、ロシア語が解らない。
 とりあえず、無知の知であるが。
 
 この間のマッキン・JBLの美しい音のカフェでヴィソツキーを機械が壊れるくらいの馬鹿でかい音量で聴いてみたいと思った。
 「小さく纏まっているんじゃねえ」とか店主に話しかけながら鑑賞するのです。