猫と胸像とモーツァルトとグールド
シェーファーの歌っているCDを全部揃えたいと小さな目標を立てているのですが、元々数が少ないのか「マタイ受難曲」しか見つけられなくて、仕方がないから何も買わずに店を出ようと思ったら、作曲家胸像300円のガチャガチャが置かれていることに気がついた。
以前、奏楽堂にアマチュアオケを聴きに出かけたときに芸大の中に同じガチャガチャがあって、試してみたらシューベルトが出てきて、あれ以来なのですが個人的にワグナーが欲しいから300円投入してみたら、やっぱりブラームスだった。
帰宅し左側のスピーカーの上にシューベルトと一緒に並べてみた。かなり精巧な作りだ。
しかし、バッハならいいけれど、ショパンとか出てきてしまうかもしれない。そういう場合はオフ会に持ち込んだり、そうだ舞台でご一緒するピアニストにプレゼントすればいいとか考える。
一昨日、アマゾンに注文していたグールドのモーツァルト全集が届いた。
5枚組みで1,126円送料込みなのですから激安である。
それで仕事しながら聴き始めたら、実に面白く、想像していたより綺麗な音で鳴るのだから満足。
作品個々を注意深く観察すれば、いわゆる変人の音楽で初めてクラシック聴く人には絶対に推薦できないCDなのですが、これはこれで素晴らしい世界なのです。
そんなことより、噂には聞いていましたけれど、CDを取り出すことが難儀で(取れない・・)力を入れたらケースが壊れそうで、ソニークラシックスなのに欠陥品としか思えない。それでも安いから文句も言えない気もする。
ところで、同居の黒猫チビはモーツァルトが好きである。
ただし15分~20分が限界みたいで眠ってしまう。
ところがグールドはよっぽど気に入ったのか、ベストポジションに静かに座り、目を瞑り、動かない。
音楽鑑賞のチビを見ながら、「グールドって凄いな。」と思った。
タイトルを谷崎の「猫と庄造と男と女」みたいにした。