ハプニングとコーヒー豆

 東急のジルベスターコンサートの名物はカウントダウン。つまり曲の終わる瞬間に新年を迎える企画で、独特のスリリングな気分を味わえるのですが、わざわざ見ようとも思わないから1年前にこのようなハプニングがあったなんて全く知らなかった。素晴らしい演奏なのだけれど金聖響さん指揮の東京フィルハーモニーが23時59分55秒で新年を迎えてしまい、会場に拍手ができないような奇妙で気まずい空気が漂っていること。因みに今年は「威風堂々」だったらしいが、短い曲だし最後がジャーンだから狙いやすいのだろう。
 気になるのは「ボレロ」のあとにテレビ東京の司会者がどのように話をしたかなのですが、この感覚は職業病みたいなもので、自分だったらどうしたかな?と咄嗟に余計なことを考えてしまった。
 それで、2つのアイデアを想起した。
 ①空白の5秒間に「皆様!新年あけましておめでとうございます!」と言ってしまう。
 ②拍手が落ち着くまで待ち、「今年は閏年です。そしてオリンピックイヤーでもあります。空白は音楽の余韻を感じていただく為の時間。〈聖〉なる〈響き〉は〈金〉メダル級!最高の演奏ありがとうございました。」とか言う。
 たぶん、①と②の両方できたら完璧かもしれない。
 でも、あまりに唐突なので実際には言えない可能性のほうが高いような気がする。ただ1分くらい前から、「もしかして演奏速くないかな?」とちょいと不安を感じていたから考える時間はあったかもしれない。
 ・・・頭を整理するならば、こんなこと気にしなければならない状況が嫌だからチケット買ってまで文化村に出掛けることは絶対に無いだろうなと思った。それに時間に支配された段階でもう音楽じゃないような感じですし、カウントダウン以外の部分は全部がオマケみたいな印象ですから、とても芸術的とはいえない。そんなことからクラシック音楽愛好家であの場にいる人は少ないような気がする。
                                      
 単純にオーケストラの上手さに圧倒されたし、メストも素晴らしいし、面白かった。
 暫くして気になりだしたのは、あの場に行くのにはどの程度の金額が必要なのか?ツアーに申し込みしなければチケットは入手できないだろうな。それで調べてみたら、100万円以上は掛かることが判明した。面白いのは同じ時期のニューイヤーを聴かないで、オペラ劇場で「こうもり」を鑑賞するツアーならば40万円掛からないで行ける。そう考えると、ニューイヤーコンサートのチケット代って恐ろしい金額だと気がつかされる。どんなに素晴らしくてもワルツやポルカにそこまでは投資できない。(来年はバレンボイムらしい。)ウィーンのインペリアルホテル。ムジークフェラインの隣にある。泊まりたい。
 その流れで、幾つかのツアーを調べてみたら、バイエルン国立歌劇場の「ニーベルングの指環」全曲。チケット代込みで20万円掛からないのがあって、こいつはどう考えても激安だからどのような仕組みになっているのか不思議。
 そう!お金の話で思い出しましたが、年末のジャンボ宝くじ(バラで10枚)、珍しいことに3,000円が当たりました。正確には3,300円ですから完全なる黒字である。
 
 話は変わって昨日の出来事。
 お腹が空いたから食事しようと「王将」に入ったのだけれど半分くらいで食べられなくなってしまい、もしかしたら身体の具合が悪いのかもしれないと真剣に考えてしまった。しかも手足が氷のように冷たく、肩こりと腰痛が酷い。そのまま帰宅したくなりましたが頑張っていつもの焙煎士を訪ね、どうでもいい右寄りの話に華が咲く。
 その場で一杯淹れてくれて、数分後気がついたのは指先まで温かくなってきたから「コーヒーって凄いな。」今回買ってきたのはマンデリンとエチオピア、粒の揃った完璧なハンドピックに感服。
イメージ 1
 味の異なる豆を200g×2つが自分の決まったパターン。だいたい1ヶ月で3回転は消費する。