来週発売。

 夜の御茶ノ水ディスク・ユニオン。なにが欲しいのか自分でも分からないまま端から眺めていたら、まだ観たことのない「トリスタンとイゾルデ」のDVDを発見した。リセウ劇場でのライヴ。トレレーヴィンがトリスタンをポラスキーがイゾルデを歌っているのですが、何度も実演に接してきた主役2人にはあんまり興味がなくて、クルヴェナール役がシュトルックマンだったので聴いてみたくなり購入した。この人はバレンボイム盤でも同役なので、どのような雰囲気で歌っているのかは想像できたけれど、歴史的な数々のワーグナー歌手の中でも上位にランキングされると個人的に思っていて、来日するなら仕事を放棄してでも聴きに行きたいバスバリトンなのです。
 かつてベルリン国立オペラでウォータンとヴォツェックを体験して、深みのある声に驚いてしまった事があって、以降常に気になる存在。DVDに関してはまだ全部観ていないのだけれど、クルヴェナールの存在感がある部分的な第1幕と第3幕のトリスタンが発狂する15分程度前から最後の「愛の死」までは鑑賞した。それで購入して良かったような良くなかったような・・何故なら「トリスタンとイゾルデ」でなければならないのに、完全に楽劇「クルヴェナール」になっているからで、それでも結果的には満足した。
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 (写真は愛の薬を飲もうとしているポラスキー演じるイゾルデとサロネンが表紙のぶらあぼ
 ディスク・ユニオンで貰ってきた「ぶらあぼ2月号」をパラパラと読んでいたら、なんと秋にシュトルックマンが日本で歌う舞台があると発見してしまった。
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツカンマーオケがベートーヴェンフィデリオ」を演奏会形式で上演する。しかもブルクハルト・フリッツの名前もある。現役バリバリのヘルデンテナー聖なるバイロイトパルジファル!こりゃ凄い。
 この演奏会は何故かみなとみらいホール。安い席の場合、横とか後になる可能性が大きいからそれなりの投資が必要な感じ。東京文化会館でやればいいのに。
 しかも発売は来週の日曜日。S席28,000円~最安席でも10,000円・・ちょっと待てよと貯金箱を確認。
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 年末からちまちま五百円玉を入れ続けてきたリゴレットちゃんである。9月のスカラ座日本公演でレオ・ヌッチが「ネキスト・タイム・リゴレット」言うもんだからオデコにリゴレットと書き、生活費とは別に計算していた訳である。
 フィデリオの発売が来週とはあまりに唐突である。
 実は来月のサロネン&フィルハーモニア、初台で行われる「ベートーヴェン7番」にも行こうかなと数時間前まで考えていたのだけれど、やっぱりサロネンは一日だけにしようかな・・急激にテンションが落ちてきてしまった。
 だいたい11月末の演奏会を来週発売なんて早すぎる。どうせ直ぐには売り切れないとは思うけれど、そんなことより本当にシュトルックマンやフリッツが歌うのか疑わしい気分。