ヤルヴィの「フィデリオ」を購入

 源泉徴収表と確定申告用紙が同時に到着した。社会との繋がりを維持する為の非常に面倒な手続き。数字だけちらりと確認し、まだ1月だし暫くしてから計算しようと引き出しにしまった。
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 最近コーヒーの淹れ方を変えてみた。濃度の問題なのだけれど、どの程度にしたら美味しく感じられるのか的確な判断が出来なくなっていた。こういうときは濃くすればいいと決めている。薄くする選択もあるのでしょうが、その行為は人生の敗北を意味するように感じられる。だから、迷いが生じたら濃くすることが望ましい。
 しかし今回の変更はかなり大胆な内容で、まず粉からは程遠いあら引きにして豆の量は2倍、使用するお湯の量は半分位を目安にした。約90℃のお湯をポタポタと時間をかけて注ぎ、途中3分間蒸らし、気持ちの全てを集中させながら旨味成分を導き出す努力。そしたら奇跡かもしれないけれど、銀座ランブルに負けないような一杯が完成した。黒々とした液体はまるでタマリ醤油のようである。
 コーヒーといえばJR横須賀線内でス○ーバックスの元CEOが書いた「リーダーに・・(ナントカ)の51の方法」とかいう本の宣伝を見た。僕はス○バの近くに行くと心臓が痛くなる奇怪な持病があって、著者の名前を確認しながら、「アメリカに魂を売ったのはこいつか!」と思った。単純な気持ちとして、いつ焙煎したのかまともにお湯も吸収しない哀れな豆たちを気の毒に感じているだけなのですが、本屋に行けばその手の馬鹿らしいマニュアル本が平積みになっている国家の現実は末期的状況である。国民に告ぐ。騙されてはいけない。
 
 ところで今朝は11月に行われるパーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマー・ブレーメン演奏会の発売だった。
 ベートーヴェン歌劇「フィデリオ」の演奏会形式。みなとみらいホールだから安い席で申し込んでしまったら横とかP席になってしまう可能性があって、注意しながらイープラスで座席指定。C席15,000円を購入した。3階だけれど正面、歌を聴くのには具合がいい。今回は歌手が凄い人ばかりで期待も高まるけれど、10ヶ月も先の公演だから、その日まで健康でいなければ。
 11月はパリ管、ベルリンフィルウィーンフィル、コンセルトヘボウと海外の一流オケが東京に集結する。何だか恐ろしい気分。ウィーンフィルティーレマンベートーヴェンを9曲と覚えていたら、実情は若干異なり、なんとルドルフ・ブッフビンダーがベートーヴェンのピアノ協奏曲を全部弾き振りするという。これは聴いてみたい。
 ただウィーンフィルに関してはティーレマンの振る名古屋公演が既に売りに出されていて、ちょいと問題に感じたのは最高席(プラチナ席)の金額なのですが、45,000円と記されていたから驚愕してしまった。最初「この金額は第9」なのかな?と思ったのだけれど、調べてみたら「序曲と1番と3番」と地味?だった。なんでこんなことになったのかな。東京の「第9」とか50,000円位になってしまうのかな?やっぱり騙されてはいけない。
 好きでもないし、どっちにしてもティーレマンはパス。
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 写真は「トリスタンとイゾルデ」を鑑賞しているチビである。
 NBSのHP見たら、9月のスカラ座リゴレット」公演がNHKホールになっていた。スカラ座のHPではまだ東京文化のままだけれど、きっと渋谷になったのでしょう。少し残念。でも古い演出の舞台だから豪華な装置のほう。