高すぎるチケットに激怒!馬鹿アルフレードを聴く。

 ベルリンフィルとサイトウキネンの発売が同じ日時だった。(昨日のこと。)
 ベルリンフィルの安い席が購入できればと時間前にはパソコンの前に座ったのですが、これほどまでに繋がらないとは想像もしていなかった。縁が無かったといえばそれまでですが、1時間以上しても「アクセスが集中」と表示されるから、もうどうでもいい気分になり仕事に出発した。
 それでも諦められない気持ちで電車の中で携帯操作したら、ようやくイープラスに繋がったのですが、その時間にはベルリンフィルもサイトウキネン小澤日も売り切れていた。
 4万円の席が簡単に売り切れる状況って、僕が考えているよりも世間は景気がいいのだろうか。
 でも、もしかしたらベルリンフィルに関してはフジテレビが招待券ばらまいている可能性もあるから騙されてはいけないような気もする。
 仕事場に到着して落ち着いたところで、とある友人に「買えた?」とメールしたら、夫婦で頑張ったけれど駄目だったと返信があって、それだけなら同じような境遇だからいいのだけれど「・・・いま家族で銀座資生堂パーラーで食事しています・・」なんて書かれていたから吃驚してしまった。少々腹立たしく思ったけれど、それぞれの人生だからと仕事モードに切り替えた。
 数時間後、ディスクユニオンでCD眺めていたのですが欲しい非正規盤が見つからず、そのまま駅に向かって、なんだか疲労が蓄積なのか横須賀線熟睡状態で帰路に着いた。
 深夜大上際の悪い僕は、再びパソコンの前に座りヤフーオークションを確認。そしたらベルリンフィルとサイトウキネンが大量に出回っていて、驚いたことに9月6日小澤&サイトウキネンのS席14,000円が「60,000円即決」とかで出品されているもんだから怒り爆発。これは大問題である。犯罪行為と紙一重じゃなかろうか。
 困ったことにパリ管弦楽団やコンセルトヘボウが安く感じられてきたのだから冷静にならなければ。庶民は演奏会に行けない時代がきているのかもしれない。
 
 
 こういう気分のときはテノール馬鹿しかない。
 
  Lunge da lei - La Traviata - Franco Bonisolli
 適当に検索していたら「ボニゾッルリのアルフレードが出てきたので、みなさんと一緒にきこうとおもうのです。」(吉田先生の真似)
 「椿姫」第2幕の最初の部分、有名なアリアのあとに、アンニーナからヴィオレッタが財産を売却したと聞き、自らを恥じたアルフレードは大急ぎでパリに出発するのだけれど、ボニゾッルリで聴いていると「椿姫」かなんなのか判らなくなってくる。まるで復讐に燃えるマンリーコか、カルメンを殺す直前の気が狂ったホセのようである。
 しかし、この人は本当に馬鹿なのかもしれないのは、拍手と歓声の中リサイタルみたいに舞台に戻ってくるのだから完全に演出無視である。「急いでパリに行かなきゃ。」とツッコミをいれたくなるが、お客さんも馬鹿みたいに叫びまくって喜んでいるのですから、これもまた一つの幸せ。
 オペラは面白いな。もしも60,000円自由に使えるならスカラ座ファルスタッフ」を鑑賞します。
 じゃ、また。