茅ヶ崎散歩

 昨日のこと、お刺身が食べたくなり茅ヶ崎の磯人に行ってきました。
 マグロ、イナダ、メジナ、カンパチ、サワラ、アジ こういうとき日本人に生まれて良かったと思うもんで、食に関してはこれ以上の贅沢はないと感じられてくる。
                   イメージ 1
 お腹が満たされると珈琲が飲みたくなる。
 それで前から気になっていた自家焙煎のお店を訪ねてみた。
 磯人から駅に向かっていく途中にあるからちょうどいいと思っていたのですが、店の前まで来て、もしかしたら自分には合わないカフェのような感じがして躊躇。HPによれば真空管アンプと見たこともないモニタースピーカーで音楽が流れていて、珈琲を丁寧に水洗いしてから乾燥し二度焙煎する店主こだわりドリップとのこと。
 店舗前にあるメニューを眺めていたら店主が出てきて「灰汁のない透明感のある珈琲です。」と話しかけてきた。その段階でパスしようと決めたのは、藤沢駅南口にも似たような営業しているおかしな店が最近オープンして、ワールドビジネスサテライトで紹介され、ウェブ注文でブレイクしているらしいのだけれど、一回水出しを飲んだら僕には美味しく感じられなかった。美味しくない店に二回目はないし、信じられないのは朝店員が見せの前で通行人に元気な声で「おはようございます!」とか言っている噂を聞いた。そういうの困る。
 「灰汁のない透明感」も、実際には飲んでみないと判断できないけれど。つまり小さな親切大きなお世話。監禁されオーディオの話とかされたら最悪だから、別のお店に向かった。
イメージ 5
 それがここ。僕が小学生時代を過した南湖にある。お洒落な店内。ドアを開けても誰も出てこないから、さっきと正反対というか笑ってしまうくらい極端なのは、奥まで入って大きな声で「すいませ~ん!」と言ったら、「あ・・はい・・ホット珈琲でいいですか?」と年配のご婦人がようやく出てきた。
 ちなみに茅ヶ崎の南湖とは元々漁師町で、サザンや加山雄三的な高級地ではないし、駅から歩いて25分。古い住宅が多くてホーローでできた由美かおるのキンチョーの看板がいまだにありそうな場所。
 売られている珈琲は全部生豆で注文してから焙煎してくれるシステムのようです。
 棚の豆を観察したら、とりあえずハンドピックはしてあるように見えるけれど、傷んだもの、若干の虫食いが所々に見え隠れ。でも普通はそんなもんだと思う。
イメージ 2
 お味は悪くないけれど「薄い・・」
 しばらくしてから、年金生活者的なおじさんが独り入ってきて、黙って椅子に腰掛けた・・長い沈黙。
 約10分後、「どうも失礼いたしました。全然気がつかなくて・・」 おじさんはメニューを指指し「これください。」
 喫茶店めぐりって面白いと思ったのは、年配のウエイトレスが運んできたのがコーヒーゼリーの入ったパフェだったからズッコケそうになった。
 その後、海までお散歩。
イメージ 3
 海岸はとても風が強かった。
 沈み行く太陽を撮影。
 そういえば富士山も綺麗に見えた。
イメージ 4
 反対側を見たら、芸術的な影と砂の模様。
 今はもう秋(半分冬)誰もいない海♪
 寒いのでバス停にむかいました。
 自宅に戻り、シューベルトを聴きながら、ドロドロに濃い珈琲を抽出してようやく満足。