なんでもいい、俺はテノール馬鹿が聴きたい。

 プッチーニ: "隠されたハーモニー" - トスカ  ←マルティヌッチが聴ける。
 
 たった2日経過しただけで「トスカ」の記憶が薄れつつある。
 指揮者や演出家に対してストレスを感じていることは事実だけれど、悲しいかな歌の印象が希薄だと気がつかされた。主役クラスは皆立派に歌っていたと思うのだけれど、どうしてだろう。
 かつては研ぎ澄まされていたであろう精神状態が、或いは聴覚が狂ってきたのかもしれない。一抹の不安。
 
 ※上記の思いとは別に、9月のスカラ座公演、NHKで放送された「リゴレット」録画を観てみた。
 「え~!こんなに凄かったっけ。」
 ミラノVSトリノ・・・これはどう考えても、完全にミラノの勝ちなのだけれど、どうやら僕はなにか勘違いしていたみたいで、戦う以前に芸術性はもとより品格が全く異なるから、同じ土俵で比較してはいけないような気がしてきた。
 その流れからyoutubeでボニゾルリはじめ馬鹿テノールを順番に聴き始めたら、↑の動画に出会ったので、さらりと共有させていただきました。
 摩訶不思議な翻訳でございますが、マルティヌッチが2005年だかにホアン・ポンスなんかと来日したときの、「トスカ」から「妙なる調和」 他にも「マノンレスコー」や「トゥーランドット」のアリアが聴けるのですが、一昨日のアルバレスがストレスの原因だとして、年長者がこれだけ響きのある声を持っているのだから、正直な発言するなら品格も何もない汚い言葉だけれど、「お前いいかげんにしろ!」
 俺はこういうカヴァラドッシが聴きたかった。