俺はテノール馬鹿が聴きたい。その2

 
 もはや脳内モルヒネ出っぱなし、こういうのを歌という。
 アルバレスに「実に素晴らしいですね。ブラボーですね。」と拍手をしていた自分が情けない。
 
 マ  真の歌とは
 ル  ルールを気にせず
 テ  テンションを上げ
 ィ  いつどこまでも
 ヌ  ぬるま湯に浸からず
 ツ  突き進む
 チ  地の果てまでも
 
 これをテノール馬鹿という。
 指揮者や演出家が小細工を使っても、馬鹿には通用しない。何故なら馬鹿だからである。
 そりゃ、アルプスより北の知的な舞台は異なる世界に導かれるけれど、イタオペの場合は歌う心なのです。
 
 珈琲が切れた。
 買いに行ってきます。