演奏会年間ランキング

 今年は数こそ少なかったけれど良い演奏会に恵まれました。
 作品の形式も様々だから一概に何が一番ともいえませんが、感動の度合いを基準にベスト5を発表させていただきます。
 
 1位 ラドゥ・ルプー ピアノリサイタル シューマン子供の情景 シューベルト20番他 鎌倉芸術館
 3位 ミラノ・スカラ座公演 ヴェルディ歌劇「リゴレット」 レオ・ヌッチの歌唱及び演技 指揮デュダメル NHKホール
 5位 井上道義指揮 チェロの宮田大 成城の子供たちの合唱 新日本フィルハーモニー他 「オーケストラがやって来たが帰って来た」 すみだトリフォニーホール
 
 以上のような結果だと思います。
 ルプーを1位、マゼールを2位にしたのは、芸術性の高さは勿論、ずば抜けた品格に心から感動したから。これはヌッチにしても同じなのだけれど、オペラは総合芸術であり他諸々に満足していないのだから仕方がない。
 素直な感想として3位以下は渾然一体としていて判断が若干曖昧。
 また「パリ管より新日が上なのか?」と問われても感動が基準となる場合メンタル的なノウハウなんてあまり関係がなくなってくるし、仮に順番を考えずに6位以降を続けるなら、ハーディング&新日本、準メルクルPMF、鎌倉ゾリスデン等の方が上になるような気がしなくもない。
 また時間が許せば聴きたかった演奏会としては、ミンコフスキ&ルーブルシューベルトモーツァルトのミサ曲、ブリュッヘン指揮の18世紀オーケストラではアヴデーエワショパン協奏曲でヒストリカルピアノを使用したことに興味を持った。何故か名古屋と軽井沢でしか演奏会をしなかったハーディング&マーラー・チェンバーによるラインと新世界。そして泣く泣く手放したヤルヴィ&ブレーメンフィデリオ
 面白いのはアッバードのキャンセルに関しては「お金が戻ってきた」喜びが先にきてしまい寿司を食べに出かけたのだから、自分でもなんだか分からないけれど、どうやら過去の演奏家に向けられた興味が希薄になってきているみたい。サインをもらったこともありました。
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 あれだけ好きだった最近来日しないけれどバレンボイム、あとはムーティハイティンク等に対して聴きたい気持ちが起こらない。これは興味の変化というより、ハーディング、ヤルヴィ、サロネン等の爽やかに思考するような音楽性が面白く、いつからか優先順位が引っ繰り返ったのです。
 熟成されたインドマグロの大トロもいいけれど、鮮度のいいヒカリモノが食べたい今日この頃。別の言い方をするなら古の巨匠は賞味期限が切れかかっているように感じているのです。
 じゃあ、マゼールは?あの人はどう考えても普通じゃなくて、なんというのか、冗談ぬきで人類の突然変異。
 「マー○ィーの法則は宇宙の法則・・チケットを買った日だけ小澤征爾はキャンセルする・・国道沿いには必ず軍手が片方落ちている・・・ロリン・マゼールは宇宙人である・・・」と誰かが言った。
 
 今後聴いてみたい演奏家
 West-Eastern Divan Orchestra←とにかく一番聴きたいオケです。
 サロネンの指揮する演奏会形式でのワーグナーとベルク
 ファルク・シュトルックマンの歌うハンス・ザックスをティーレマン以外の指揮者で
 ヤルヴィ指揮N響定期の初日
 ミンコフスキのワーグナー
 
 行きたい場所
 ウィーン
 アイルランドからコンウォールへの船旅
 
 希望するもの
 近所にコンビニができること
 年末ジャンボの当選