タイ料理と印度カリーと水出し珈琲と大量とCDと私

 思いつくまま脱力して書きます。
 
 13日金曜日の夕食はツレと一緒に吉田先生宅の近くにあるタイ料理店。ここは隠れた名店。まずは生春巻き。美味しい。
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 続いてタイ風の牛ステーキを注文。このときは肉が食べたかった。香草入りのナンプラーがソース。焼きはミディアム。がっつり胃袋に流し込み精神的に満足。
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 メインは海鮮と野菜のビーフン。たまにはタイ料理もいいものです。できれば冬ではなく夏の暑い日だったら最高だろうけれど、このお店は夏場は閉めて由比ガ浜の海の家に出店する。確かに海水浴場でタイカレーを中心とした献立があれば売れると思う。でも、山側の隠居族に夏の海岸は眩しすぎる。
 太陽よ!真面目にやれ!
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 その翌日14日土曜日の夜、4人の紳士が新宿中古レコード屋クラシック館に集結した。(今回はCD特別協賛あ○かさんの存在が大きい。紳士はレディに優しく接するのです。)
 しかし普通こんなマニアックな場所で待ち合わせはしないが「おのおの方、討ち入りでござる。」
 寒いから普通は完全防備だろうけれど、1人だけ上着も無いままシャツの袖を肘まで丸めて「こんばんは!」って、Lさん寒くないの?
 冷えた身体には中村屋の印度カリー。写真を撮り忘れたので聖職者FJさんのブログから勝手に拝借。
 カレーの会は今回で3回目。第1回は神保町ボンディ。第2回目は御茶ノ水エチオピア。そして今回の中村屋
 名店征服が目標ですが、この3店舗以上のカレー店が東京に存在するのか、僕にはもう分からない。
 いずれにしても久しぶりの「恋と革命の味」さすが中村屋
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 その後革命の戦士は「珈琲貴族エジンバラ」に出陣。
 おしゃれなH○さん以外は僕を真似して「ダッチ珈琲の常温」を注文。これが美味しかった。濃厚なだけではなく、喉ごしが爽やかで、まるで高級なブランデーを飲んでいるような高級感。
 隠居族→紳士→討ち入り→革命の戦士→貴族 「やっぱり貴族。それでいい。」
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 僕が所有している家庭用の水出し器具ではここまで上質な濃くが出せない。
 レジ横に大きな業務用の器具があって、でかすぎて自宅には置けないけれど、味だけでもどうにかして近づけないかなと暫し思考。
 このお店は歌舞伎町にあって24時間営業。水商売的な女性ばかりのテーブル。化粧の濃い女性と年配の男性。疲れて居眠りしているサラリーマン。綺麗な女性の向かいに葉巻を吹かす黒ずくめの男性。人の数だけドラマがある。ホール係りのアルバイトであろう女性は動きが機敏で好ましい。 
 「お待たせいたしました。ダッチ珈琲でございます。」 FJさんが「この子、かわいい・・」と囁いた。
 その後、周囲の雰囲気を確認しながらCD小出しのグルグル交換会。
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                        (入手したCDと哲学する黒猫チビ)
 この日出品したCDは既に記憶が曖昧だが、昔のバイロイト音楽祭の合唱、フルトヴェングラーブラームス4番、フランソワのショパン三島由紀夫の学生との対話、小林秀雄の対談、ゲーテ「ウェルテル」のドイツ語の朗読、作家自作を語る坪内逍遥与謝野晶子堀口大學萩原朔太郎・・。他色々
 獲得したCDは、Hさんからジョージ・セルクリーヴランド管のベートーヴェン交響曲全集。アーノンクールの英雄と田園。デュトワの「フレンチ・コンサート」 リヒターのバッハ「音楽の捧げもの」はあ○かさんから。それとLさんからモーツァルト40番41番はペーター・マーク&パドヴァの演奏。
 まだ時間が間もないので、モーツァルトだけ聴かせていただきました。これ好きな演奏!
 詳しい情報を知らないのですが、楽器事情が異なる録音らしく、その辺りは誰もが知っているであろう世界とさほど変化は無いものの、イタリアの団体の交響曲って馴染みがないからそれだけで面白いと感じた。弦と管のざらついた音色と極端な主張の無いテンポ(抑制とは違う)から、もしかしたらアマデウスの時代にはこのような音が鳴っていたのではないだろうかと想像した。つまりラテンの雑多な個性集団が休憩時間にワインをたらふく飲んで、でもちょっと酔ったからといって「自分たちはプロだよ」とそれなりに志は高い。「芸術家意識?そんなのはどうでもいい。」そういう人達が職業として携わっているみたい。ペーター・マークも名誉やら成功とかどこかでどうでもいいと思っている人なのかもしれない。「誰にも会いたくない。この録音が終わったら、私を探さないでください。」なんとなくそう聴こえてくる。
 40と41は人生終焉の音楽だけれど、作曲家がもう少し若いときにザルツブルグと決別して、ウィーンのブルジョア連中の前で娯楽を提供するのは、モーツァルトだって心の中で「これからはギャラを沢山よこせ!」だろうし、未来なんて関係ない。
 
 M 「でも、そんなことより合唱団に美しい女性を発見したのだよ。もう僕を探さないでほしい。明日から彼女と山にこもる。」 珈琲を啜りながら作曲家Mは愚痴をこぼした。
 
 大司教 「誰かと思えばアマデウス君ではないか!こんなところで遊んでいて!次のオペラはいつ完成するんだったかね!約束の日を過ぎているように思うのだが。」
 
 M 「おお、これは大司教様。10日もあれば、ご満足いただける作品をお届けいたします。」(いまにみいてろ老いぼれのクソジジイ!)
 
 書庫は、独り言、珈琲の話、食の話 どれにしようか少し考えたけれど、CDの話にします。