Una temporada de opera

 ブロ友に教えていただいたジェラール・モルティエのドキュメンタリー映像をシェアさせていただきました。
 巨匠は他界しましたが、一人でも多くの皆様に知っていただきたい気持ちになったのです。
 というのも、非常に刺激に満ちた内容で、大袈裟でもなんでもなく金槌で頭を叩かれた程度のインパクトがあったから。
     
 
 
 先日の「フェードル」シェロー演出についての講演会からどうすることもできない言語の壁を感じていて、この動画にしても同じだけれど、馴染みの作品の製作過程が題材だったことで、どうやら意識だけは言葉を超越、しかも体操選手のように軽々と宙に舞い上がり着地ができた爽快な気分は、出だしがモーツァルトだったからかもしれないが、暫くすればマイヤーのクンドリに圧倒され(こんなに凄かったっけ?)劇場の迷路を彷徨い「出口が見つからない。お家に帰れない。」とでも言うような可笑しな感覚がやってきた。
 そして、日本の舞台との絶望的な落差を感じ落ち込んだ。
 その後、頭痛がしてきて薬を飲んだ。
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                                (ベルク)
 
 話は変わるが、2~3週間前からやたらと市役所から電話があって誰とも喋りたくないから無視していたが、ちょうど税務署に行ったついでだからと寄ってみた。そしたら市民健康課で用事があるという。
 なんだと思ったら「血糖値が高い」という衝撃的告知は、またもや金槌で叩かれた気分。
 ちなみに僕は甘いものやお酒が無くても生きていける肉体の構造を持っているから「なんでだろう?」 
 気になることとしてはここ数年体重は増加傾向にある現実と、内科で処方されている睡眠導入財他との因果関係。「ジム通いなどいかがでしょうか?」とか親切にお話してくれたけれど、いつだったかテレビで高倉健が「ジムに行く人に幸せな人はいない。」と言っていたと思い出し、美女だけが集うジムならまだしも爺婆巣窟の可能性があるから「かかりつけの先生に相談してみます。」と返事した。
 それに「スポーツは身体に悪い」とソチ五輪クロスカントリーを見ながら思ったばかりだ。
 思えば、クライバーの「薔薇の騎士」・・コロの「トリスタン」・・シェローの舞台も観た。マイヤーのイゾルデとジークリンデも良かった。本も沢山読み、良い映画との出会いもあった。黒毛和牛の炭火焼も食べた。老舗レストランのコンソメスープも美味しかった。そこそこ悔いは無い。
 しかしどう考えても人生を振り返るには早すぎるので、いきなり修行僧のような食事形態に切り替えた。
 まだ3日目だから判断できないけれど気分的には悪くない。元来思考回路が単純なので、このまんまベジタリアンになれるような気がする。2~3ヶ月したらワグナーとか聴けない体質になっているかもしれない。