メンデルスゾーンと珈琲と

  メンデルスゾーン「ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲」って誰もが知っている名曲なのだろうか?
 おかしな問いかけから文章を始めたのは僕はこれまで全く知らないまま生きていたからで、PCでラジオ適当に聴いていたら突然遭遇。どう説明していいのかわからないのですが、普段あまり使わない脳の一部が刺激されたのか、ゾクゾクと快楽に近い覚醒を獲得した。
 それはOrchestre Philharmonique de chambre de Breme(ドイツ・カンマー・オーケストラ)今年3月のライヴ録音で、「2番の交響曲抜粋」「同曲」「5番宗教改革」という全部メンデルスゾーンのプログラム。
 http://www.rtbf.be/radio/player/musiq3?id=1924485 ←いつまで聴けるかわからないが素晴らしい。
 Linus Roth(violon)とNelson Goemer(piano)ってご存知でしょうか?またしても問いかけるのは、知らなかったからですが、この2人はかなり凄いと思う。
第1楽章 Allegro  ソナタ形式の第1主題が提示されたのち「ソロ・ヴァイオリンがカンタービレ」する感じ。お仕舞い辺りの旋律何かに似ているが思い出せず。
第2楽章 Andante 変奏曲形式。「ロマン派バリバリの旋律。室内楽に聴こえてくる」~カデンツァ。読んだことないけれどハーレクインロマンスな雰囲気は美しきかな人生。実際にはこんなに美しくないが人生だけれど、夢なくして生きることなんぞできない。
第3楽章 Allegro ソナタ形式。第2楽章からアタッカで続くとかっこいいかな?リズムがチャールダッシュぽい。季節は加速する。この楽章でもカデンツァがある。
 全体的には極めて世俗的な世界に導かれると誰かが言った。それでも感動してしまったのは事実。
 突然苦い珈琲を欲す。
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 時々知らない音楽があっていちいち驚くのは、長い年月音楽を愛好していながら聴かないでいられた奇跡。
 これが本であるなら読んだ読まないで解決するでしょうが、音楽の場合はラジオとかで勝手に聴こえてくる可能性が高いからだけれど、もしかしたら「運命」を知らないくらい恥ずかしいものなのかもしれないという一抹の不安を覚えつつ、マイナーな存在だったにしても何故あまり演奏されないのだろうと大いなる疑問。
 しまった!ペーパーフィルターの在庫がなくなった・・・暫し考え一枚のティッシュペーパーを河野のドリッパーに装着してみた。
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 珈琲はガテマラのパルミナ農園。若干荒挽きで温度低めの湯はおよそ80℃。中央めがけて神経を集中させる。ティシュペーパーで大丈夫みたい。
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 近所に自家焙煎珈琲店がオープンした。住宅地手前のスーパーの横で「気軽な商売とでも考えたのかな?結果としては残念な仕事内容」と専門家が教えてくれた。なんでも既に珈琲愛好家2人の怒りをかったらしいが、飲んでみなければ判断できないと散歩がてら出向いてみたら休みだった。
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 ペーパーフィルターが無い場合は普通のティッシュで対応できることを発見した。もしかしたらこっちの方が美味しいような気がしなくもない。(ちなみに日本製紙クレシア株式会社の「scottie 」です。)
 Beethovenのカップに注ぐ。苦味の彼方から微かな酸味とナッツの甘味を感じ取る。
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 そしてもう一度メンデルスゾーンを聴き、なんて素晴らしいのだろう。
 調べてみて驚愕したのはメンデルスゾーン14歳の作品だそうです。
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 裏庭で五月の湿度を思い切り吸い込み仕事の書類を確認。
 出窓にアンバーちゃん。